【CIN】2022年シーズン戦力分析
皆さんこんにちは。CINな日常です。
不可解なトリッキーな動きで(他球団の補強を)賑わせたCincinnati Redsの2022年シーズンの戦力分析を行なってまいります。
え?この球団どうなってるのかって?そりゃTBやSTLみたいな優良球団もあれば、バランス取るために逆張りする球団もありますよ!なんか文句あっか!
オフの主なTransaction
オフのCINの最大の課題は「球団の財政基盤に見合わないほど肥大化したサラリーの大幅削減」でした。19-20年オフにN.Castellanos、M.Moustakas、S.AkiyamaらをFAで積極補強し、一気に勝負期に突入するものと思われましたが、そこにまさかの新型コロナ。ただでさえ本拠地のCincinnatiはスモールマーケット、その上オーナーの資金力も最低レベルとあって、コストカットは避けられない状況でした。
そこでまず、複数年契約等で年俸が固定されている選手(W.Miley、T.Barnhurt、S.Gray、E.Suarez)、FA前などで調定額が引きあがりそうな選手(J.Winker、A.Garrett)の放出を決断。多少見返りが低くても、トレード不成立よりはマシ、というのが今回のフロントの意思決定基準だったのでしょう。
また、今回放出された選手たちには、それぞれの放出の背景があります。
まずはW.MileyとS.Gray。L.CastilloやT.Mahleが年齢的にも伸びしろを残す中、35歳のW.Miley、32歳のS.Grayは比較的成績低下のリスクが高いです。また、H.GreenやN.LodoloらがMLB readyである中、あえてMLBのローテーションに蓋をしておく必要はありません。もちろんNYMやTORのように開幕前から計算できる先発ローテが理想ですが、資金面でそれが叶わないのは仕方がないことです。予算の中でベターな選択をした結果と考えます。T.Barnhurtも同じ理由ですね。わざわざT.Stephensonと枠を分け合う必要はなく、指南役であればより格安でベテラン捕手とマイナー契約で賄えます。
また、E.Suarezについては、2年間の不振が評価に響いたものと思われます。もちろん昨年9月のプチ復活から2022年シーズンのカムバックを期待する声は大きいですが、CINにそれを待っている経済的な余裕はなかったという事でしょう。また、J.Winkerについては、E.Suarezの年俸を負担させるための抱き合わせとして放出、という見方もできますが、彼は彼で①怪我がち②左Pが打てない③守備走塁の貢献なしと、そこそこのリスクを抱えます。見た目の打撃成績が良い分、総合力よりも過大評価されている、というのがCINの見方だったとも言えます。
ではコストカット最優先で補強を全くしなかったのかと言われると、上記Transactionを見てもわかる通り、そこそこ補強には動いています。これらの動きから、CINは経済難のなかでも可能な限り勝利に近づこうとしている、と私は解釈しました。以降、そんなCINの戦力分析を行ってまいります。
(これがいわゆる「楽観的」ってやつですね。楽観的だったク〇野郎の結末は皆様ご承知おきの事と思われます。)
Predicting the Reds' Batters
2021年シーズン、後半の大失速が目立ったCINですが、攻撃力はリーグ上位で、OPSではNL3位、得点ではNL4位でした。一方、守備についてはお世辞にもプラスとは言えず、DRS-24はNL13位でした。
この打者陣から、N.Castellanos、J.Winker、E.Suarez、T.Barnhurtが抜けています。前半2名はASGクラスのため影響も大きいですが、守備でマイナスを生み出していた張本人達でもあります。
開幕予想ロースター
ロースターの展望
上位打線は、2021年新人王のJ.Indiaと、ST好調で復活に期待のかかるN.Senzelでのかき回しに期待がかかります。J.Votto、T.NaquinともにSTは不調ですが、まあ何とか間に合わせてくれるでしょう。個人的には5番に置いているT.Stephensonに、可能であれば4番以上を担える存在になってほしいなと考えています。アプローチが良い捕手とか鬼ほど貴重ですからね。
三遊間のメンツは以前と変わらずです。IL入りしているJ.Barreroを早くMLBの舞台で見たいですね。その時のK.Farmerの扱いはどうなるか。。
両翼については、得点力への貢献は大幅ダウンですが、守備面では大きなプラスをもたらしています。近年は打撃・守備ともに不調のT.Phamも、身体能力一辺倒ではなく技術力も持ち合わせた守備ができるので、J.Winkerよりは安定した守備を見せてくれるはず。J.Fraleyも守備に定評がある選手です。昨年SEA在籍時に見せたHRキャッチ、凄かったですよね。
控え野手では、ST好調のA.Garcia、B.DruryにMLB契約のオファーがあると予想。Cは他に候補もいないので結構固いかなと。B.Druryは、K.Farmer故障時のSSの穴埋めが主目的のため、D.SolanoやJ.Barreroが復帰したら即DFAになる可能性も高いですが、何せ開幕前なのに2人も怪我人いますからね。仕方ないでしょう。その他、M.SchrockもSTで好調のため期待がかかります。M.MoustakasやT.Naquinがダメだった時、真っ先に彼に白羽の矢が立つのではないでしょうか。
そして、これもあくまで予想ですが、S.AkiyamaとA.Aquinoは開幕ロースターに残らない可能性が高いと考えます。S.Akiyamaは、ここ2年間の成績と、STでの状態を見ると、正直残す理由が見当たらないのが正直なところです。契約金額だけがネックですが、サンクコストと判断しサックリ切られる可能性も十分あります。A.AquinoはオプションがないのでDFAしてoutrightする必要があります。もちろんAAAに落とすことができれば万々歳ですが、初年度以外まともな成績を残していない彼を欲しがるチームが現れるかどうか。。
Predicting the Reds' Pitchers
好調だった打撃陣と比較し、投手陣の働きは正直褒められたものではありませんでした。2021年シーズン、防御率はNL10位、先発防御率がNL7位に対してリリーフ防御率がNL13位と、特にリリーフ陣が足を引っ張る結果となっています。そこから先発はベテラン2名を放出、リリーフは実質的な底上げなしとなると、昨年以上の炎上劇が見られるかもしれません。
開幕予想ロースター
ロースターの展望
先発陣は怪我人続出で、H.GreeneやN.Lodoloにチャンスが回ってきそうです。やったね(?)!怪我人は随時戻ってくる予定ですが、入れ替わりについては、先発が確約されているのはL.Castilloだけで、その他2名については開幕ローテの5名が好調なら、復帰時はリリーフでの登板となるかもしれません。そうなればうれしい悲鳴ですが、まあ大体現実そうはなりません。早く戻ってきてください。
CLはL.Simsが予想されていましたが、開幕ILとの事で、おそらく去年一番良かったL.Cessaが務めます。7,8回は状況に合わせてベテラン2名が支える形かと。ロングリリーフはT.Santillanが務め、その他は通常のMR起用が予想されます。投手陣は野手陣ほど悩む必要がなく、せいぜいR.Hendrixの代わりにST招待組の誰か(K.ZimmerやB.Lively等)を昇格させるか考えるくらいでしょう。T.AntoneはTJ手術のため復帰は来年以降です。
個人的に期待値が高いのがD.MoretaとA.Warrenです。MiLBで圧倒的な成績を残したD.Moretaと、MiLBでは平凡もMLBでなぜか好投を続けるA.Warren、良い対比になっています。正直、リリーフはこれくらいしか楽しみがありません。すべての期待は先発陣に託しています。
シーズン全体の展望
最初にお伝えした通り、CINは割と今年、本気で勝つ気でいます。タンキングの意味合いが労使協定変更により変わってしまったことも少なからず影響していると思いますが、それ以上にコスト事情がしんどいのは外部の目から見ても明らかです。
だからこそ、今年は何とか良いシーズンまで行ってほしい。
PO枠の拡大に伴い、これまで以上に参加可能な球団が増えてきました。また、同地区のMIL, STL, CHCはいずれも強敵でコンテンダーですが、とびぬけたチームがいないこともまた事実です。この混沌にうまく付け入り、2年ぶりのPOに導いてほしいなと願っております。
まあ、実際PO進む確率なんて5%が良いところでしょうけど!
それではまた次回の記事で。宜しければ♡やコメント頂けると嬉しいです。