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調布に響き渡る世界のサウンド!鈴木優人×イザベル・ファウスト「NHK交響楽団 in Chofu」公演レポート

2024年6月23日(日)、グリーンホール 大ホールにて『鈴木優人×イザベル・ファウストNHK交響楽団 in Chofu』が開催されました。

【出演】 
鈴木優人(指揮)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
NHK交響楽団(管弦楽)

【曲目】
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61
Ⅰ. Allegro ma non troppo
Ⅱ. Larghetto
Ⅲ. Rondo. Allegro

~休憩~

J. S.バッハ(ウェーベルン編):リチェルカータ(「音楽の捧げもの」より 6声のリチェルカーレ)

シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D 485
Ⅰ. Allegro
Ⅱ. Andante con moto
Ⅲ. Menuetto. Allegro molto
Ⅳ. Allegro vivace

前半の楽曲、ベートーヴェン作曲『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61』は、ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲です。

ソリストをつとめるイザベル・ファウストの卓越した技術と深い音色がホールに響きました。

第1楽章の穏やかな序奏から、ヴァイオリンが滑らかに展開し、壮大なスケールの音楽が紡がれました。

(C)K.Miura

第2楽章のラルゲットでは、静謐な雰囲気が漂い、ファウストの繊細な演奏が聴衆の心に深く響きました。

そして第3楽章のロンドでは、軽快なリズムに乗った演奏がフィナーレを迎え、会場は大きな拍手に包まれました。

(C)K.Miura
(C)K.Miura
(C)K.Miura

休憩を挟んで、J. S.バッハ作曲(ウェーベルン編)『リチェルカータ(「音楽の捧げもの」より 6声のリチェルカーレ) 』が演奏されました。

(C)K.Miura

ウェーベルンによる編曲版のリチェルカータは、バッハの原曲の厳格な対位法に、現代的な響きが加わっています。

(C)K.Miura

6つの異なる声部が絡み合いながら、精巧に構築された音楽が展開され、まるで楽器の一つ一つが会話をしているかのような緊張感が漂いました。

NHK交響楽団の精緻なアンサンブルが、この複雑な作品を見事に表現し、聴衆を魅了しました。

本公演の最後を飾ったのは、シューベルト作曲『交響曲第5番 変ロ長調 D 485』

(C)K.Miura

この曲は、爽やかで美しい作品です。第1楽章は快活なアレグロで始まり、第2楽章のアンダンテ・コン・モートでは、穏やかな旋律が柔らかく響き、シューベルト特有の歌心が感じられました。

(C)K.Miura

第3楽章のメヌエットは、躍動感あふれるリズムが印象的で、続くフィナーレのアレグロ・ヴィヴァーチェでは、活気に満ちたエネルギッシュな演奏が展開され、公演の幕が閉じられました。

(C)K.Miura
(C)K.Miura
(C)K.Miura

世界的に活躍するヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの演奏とNHK交響楽団による美しいハーモニーをお楽しみいただき、終演後は大きな歓声と拍手に包まれました。

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

調布国際音楽祭2024レポート、引き続きお楽しみください!