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ワークショップ「新しい音楽をつくる」

調布国際音楽祭開幕前日の6月18日(土)、せんがわ劇場でワークショップ「新しい音楽をつくる」を開催しました。
音楽祭10回目の開催を機に新たに取り組んだ現代の「音楽創作」を発信するワークショップです。

©️K.Miura

事前にワークショップに参加する若手作曲家が書いた作品を、第一線で活躍する奏者が初めて音にすることで、作曲家と演奏家が「新作」を作り上げる模様をお届けしました。

(左から)新作を作曲した井上莉里、東島由衣、古田土明弥 
©️K.Miura

作品の演奏の前には、作曲者本人から作曲の意図や経緯についてプレゼンテーションしました。

©️K.Miura

【ワークショップ参加作品】
古田土明弥:チェロのために 
東島由衣: 累
井上莉里: ピンクノイズ~オーボエのための~

作曲された作品にアドバイスをくださったのは、桐朋学園大学作曲科教授の金子仁美さんと作曲家の細川俊夫さん。作曲家の卵の作品を熱心に聴いてくださり、様々な視点からご意見をくださいました。

©️K.Miura

さらにロンドンとZOOMでつないで作曲家の藤倉 大さんも参加しました。

©️K.Miura

藤倉さんのウィットに富んだアイディアに会場は一層盛り上がりました

新作を書く上で指定された編成は、オーボエとチェロ。
演奏は山本 徹さん(チェロ)、荒木奏美さん(オーボエ)がつとめました。
学生たちにとっては、今まさに活躍している演奏家が自分の作品を試演してくれるということはまさに特別な体験です。お二人からは演奏者としての様々な意見もいただきました。

©️K.Miura
©️K.Miura
(後列左から)細川俊夫、金子仁美、鈴木優人、荒木奏美、山本 徹
(前列左から)東島由衣、古田土明弥、井上莉里

参加者より

作曲家や演奏家の方々を始め、ご来場いただいたお客さまやスタッフの皆さまなど、たくさんの方々に自分の作品について考えていただいたことが非常に光栄でした。楽しいこのワークショップにぜひまた参加したいです。

ご来場者の声

ご来場いただいた方からも感想をいただきました。

・作曲者と演奏者が正面から向き合い、本音も交えながら音楽をつくっていくところを見ることができ、とても勉強になりました。細川氏と藤倉氏の異なる視点からの指摘も大いに実践的で、藤倉氏のアドバイスを聞けただけでも価値がありました。これからも続けてほしいです。(男性30代)
・目を閉じて古田土さんの曲を聴くと、深大寺の山の草むらからネコやタヌキが現れる気がしてきました!私はオーボエを吹くので、荒木さんが素晴らしいのは知っていましたが、あの難曲を…とずっと感動して見ていました。作曲家の話、本当におもしろかったです。(女性40代)

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!