癒しの音色で愉しむ、音楽の旅!村治佳織&村治奏一 ギターデュオ・リサイタル 『夜明け』 開催レポート
2024年6月20日(木)、村治佳織&村治奏一 ギターデュオ・リサイタル 『夜明け』が文化会館たづくり くすのきホールにて開催されました。
出演は、ギタリストの村治佳織さん、村治奏一さん。
公演の開始あたり、まずはアソシエイト・プロデューサー森下唯より挨拶をいたしました。
昼公演とセッティングが変わり、舞台が下がったこと、またコンサートホールならではの照明の演出も注目ポイントです、と皆さんにご紹介しました。
その後、出演者のお2人が舞台に登場。
佳織さんは緑の素敵なドレス、奏一さんも深緑色のスーツを着用され、会場がパッと明るくなったようでした。
コンサートは、ブラジルのサンバのリズムが特徴的な、ベリナティ作曲『ジョンゴ』から始まりました。軽快な音楽が響き渡り、コンサートの幕開けを感じさせました。
2曲目、時代は遡りバッハ作曲『カンタータ第140番《目覚めよと、われらに呼ばわる声》BWV140』へ。ギターの優しく温かい響きがホールを包みました。
その後は、映画音楽をデュオで演奏され、映画の名シーンが蘇るような演奏で、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。
お二人は普段お昼の公演が多いそうですが、本日は夜の公演。
今回の公演タイトルには『夜明け』というタイトルがついていましたが、前半の最後は奏一さんが夜に関する曲を3曲ソロで演奏されました。
しっとりと美しい音楽に、皆さん惹き込まれていました。
後半は、佳織さんが華やかな真っ赤なドレスに着替えて登場され、入場の際には会場に大きな拍手が送られました。
そのまま3曲、佳織さんのソロの演奏です。
その中でも、特に奈良の薬師寺をイメージした佳織さんのオリジナル曲『エターナル・ファンタジア〜薬師寺にて』は、永遠の時の流れを感じさせるような美しい旋律でした。
最後は、奏一さんも黒のスーツに衣装チェンジをされ、デュオをお楽しみいただきました。
ブラームス作曲『弦楽六重奏曲第1番 ニ短調 Op.18bより主題と変奏』では、深みのある音楽が会場を包み込み、ピアソラ作曲『リベルタンゴ』では、アルゼンチン特有のリズムが情熱的に演奏され、そのダイナミックなリズムに惹き込まれました。
そして、最後の藤井眞吾作曲『ラプソディー・ジャパン』では、美しいトレモロの音色がふるさとを思い起こさせ、郷愁に浸りました。
2時間のコンサートでは、様々な時代や世界の音楽を旅するようなプログラムが用意され、ご来場の皆さんにも充実した時間をお過ごしいただけたのではないでしょうか。
ご来場いただきました皆さん、ありがとうございました!
調布国際音楽祭2024開催レポートはまだまだ続きますので、お楽しみに!