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アロマとの出会い~使いこなし始めた頃のお話

札幌市でアロマデザインをしている CIMAROMA の志摩柚生子です。

アロマセラピーで使われる「精油(=エッセンシャルオイル)」を初めて購入したのは、確か2015年くらいのことでした。茶色の小瓶に液体が入ったアレです。あれから9年が経ちました。始めは、自分の副鼻腔炎を改善するために手を出した個人消費でしかありませんでしたが、今は仕事にするまでになりました。

アロマデザイナーの名を引っ提げた名刺を差し出すと「アロマは詳しくなくてすみません」とか「アロマを始めたいけど難しくて」と条件反射のように言われます。
そのお困りごと、解決したい。始めから詳しい人なんていないです、始め方をイチから説明させてもらいたい。けれど、アロマセラピーのエピソード0からエピソードなにがしまでお話するには、時間がかかりすぎる。(だからアロマ講師もしているのですが)立ち話では伝わり切らないこの思い。

アロマを始めるって、実はすごくシンプルです。後ほど読んでおいてもらえるよう、私が経験したアロマとの出会いから使いこなし始めた頃のお話を綴ります。

なお、アロマオイルは厳密には「精油」と呼びたいところなのですが、分かりやすく以下アロマオイルとします。


初めてのアロマオイル購入

会社員(事務職)として9時~17時半までパソコン作業が主の仕事をしていた時のこと。副鼻腔炎になりました。俗に言うと蓄膿症ってやつです。頭痛はするし鼻が詰まって耳の聞こえまで悪いし、単なる風邪かとやり過ごしていると、先輩から「それ、耳鼻科じゃない?」と言われたので受診したところ、あっさりと「副鼻腔炎ですね」と診断されました。心の準備もできていないうちに鼻カメラをイン。痛くて苦しくて、大人なのに「ううっ」と声に出ました。それだけでもかなり体力を消耗し、気づけば「最後に吸入してってくださいね、お大事に。」と帰されました。受診料は五千円くらいでした。その日の手持ちギリギリ。放心状態で私はこう思うのでした。

二度と副鼻腔炎で病院には行かない!

もう鼻カメラなんて痛い思い、絶対にしたくない。そう誓った帰宅後、血眼になってネットを検索。「蓄膿症␣自然治癒」などのキーワードで、ネットの波をさ迷うこと数時間…ついに辿り着いた情報がアロマセラピーでした。(この時、自然治癒なんて言葉が自然と降りてきていたのは、アロマの仕事をする伏線が引かれていたのかもしれません。)
なになに?マグカップに熱湯を注ぎ、ティートリー精油とやらを2~3滴垂らし、蒸気を吸いこむと粘膜ケアになる…だと?藁にもすがる思いで、アロマ専門店の門を叩きました。(この頃は、札幌市内のアロマ専門店も多かった時代でした。コロナにより現在はアロマ専門店は激減しています。)

無事にティートリー精油とやらをゲットした私は、さっそくマグカップでアロマ蒸気大作戦を決行しました。結果は大成功。すこーしずつではありますが、閉じ切っていた鼻詰まりが数ミリずつ開いていく心地でした。さらに、なかなか良い香りで気に入ったのを覚えています。そう、これが私のアロマ導入期でした。

2種類以上のアロマオイルを使いこなす

導入期では、ティートリー精油の1種類を一生懸命使っていました。すぐに箪笥の肥やしにしてしまうかと思いきや、香りのおかげで鼻通りがスースーして気持ちいいし、副鼻腔炎も悪化することもなく、1本使い切るほど気に入りました。
アロマセラピーに感動を覚えた私は、周りの友人知人に言いふらしました。アロマってすごいんだよ!鼻詰まりがね!マグカップに垂らして!吸うだけで!鼻スースーですよ!と。その布教活動に乗ってくれた後輩が、オレンジスイート精油・ベルガモット精油、そしてアロマストーンを私の誕生日にプレゼントしてくれたのです。それは大きな転機でした。

アロマって混ぜて使えんのかな・・・

後輩からのプレゼントのおかげで、私は合計3種類のアロマオイルを手に入れたことになります。この頃の私は、すでにアロマ対応の加湿器をゲットしており、ティートリー精油の1種類を垂らしてウハウハしていました。そこに現れたオレンジスイート精油とベルガモット精油。加湿器の水に垂らすアロマオイルの適量は3~5滴とのこと。難しいことは考えずに、ティートリー精油を2滴、オレンジスイート精油を3滴と垂らしてみました。

なんか香りが深くなったんだけど・・・!!

これが初めての『アロマブレンド』体験でした。アロマオイルは2種類以上混ぜる(ブレンド)と奥行きが出ます。ちょっと濃いなと感じるアロマオイルには、柑橘系のアロマオイルを混ぜると香り立ちがまろやかになったりします。この原理は後にアロマ資格取得後に学んでいくことになりますが、アロマってすごいんだよ!という思いを更にパワーアップさせる出来事でした。

どんな物事もそうですが、体験がないと身に付きませんよね。アロマに関しては、嗅いで良い気分になった体験をしたその瞬間から「アロマを始める」が始まるのかもしれません。
今思い返せば、アロマセラピーの教科書的な書籍を読み込み始めたあたりから、逆にアロマが難しくなりました。使い方の正しさを求めるようになった気がします。
愛すべき1本のアロマオイルと出会い、そこから少しずつ増やしていくとシンプルに使いこなせていくと思います。

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