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Great Female Rapper CHIKA



USラッパー チカとは


1997年生まれ アラバマ州モンゴメリー出身ワーナー・レコード所属

アトランタ南部(ミシシッピ州とジョージア州の間に位置する)EastSouthSide

2020年11月にはグラミー賞 最優秀新人賞にノミネート、同年Tiny Desk出演、雑誌XXLが選ぶ2020年の期待の新人にも選ばれるなど、多方面で注目されている


2019年にJoJoの楽曲Sabotageにフィーチャーされたことで知名度を上げる

2020年3月13日Warner Recordsよりリリースされたデビュー・EP「Industry Games」で脚光を浴びる

〜ファーストEP紹介〜

INDUSTRY GAMES 2020.3.13リリース

コンシャスラップで勝負にでたCHIKAのファーストEP
Industry Games 全7曲収録


1.「INTRO」
ロバート・グラスパーを彷彿させる洗練されたピアノの旋律にどっしりしラップが正確にドロップされ、一発目からIllRapperの風格を漂わせる

2.先行リリースされていたシングル
今作タイトルの「INDUSTRY GAMES」
彼女の攻めた意志が垣間見えるドープチューン

3.「SONGS ABOUT YOU」
BPMゆっくりめのビートに対し緩急あるCHIKAのラップと歌で、
際限なくまくし立てあげられたトラック
エレピの音がアクセント

4.「BALENCIES」
5.「DESIGNER」
バックのビートサウンドでめちゃくちゃ遊びつつ、
絶え間なくヴァース間を直球リリックで網羅している

6.「ON MY WAY」
歌い出しは、特にUKエモラップを感じた
曲調がとても好みだった

7.Tiny deskで披露した最後の曲「CROWN」
全曲でトーンを落した後、明るくあげてきた
みんなで作りあげた集大成をCHIKAがしっかり締めていて
チャンス・ザ・ラッパー、TLC視聴時のような高揚感があった


このアルバムリリースをきっかけに第63回グラミー賞(2021年3月14日開催)
最優秀新人賞にノミネートされる


2020.3.20 Tiny desk 出演

ソウルフルで強力なキットの代わりにペルーのカホンだけでセットを固定した最初のヒップホップアクトだそうだ
オリジナルの 2 倍の速さで歌詞を弾ませながら披露した
シームレスラップ(繋ぎ目のない滑らかなラップのこと)が特徴的

彼女はラップのヴァースとメロディックなフックの間をシームレスに行き来しながら、持ち前の珍しい声質や、飽きさせない拍子で場を圧倒させた


U Should 2020.8.7 リリース

「U Should」
アコースティックギターから始まるメロディックなSingle
しおらしいR&Bトラックでスティービーワンダーのような気持ちのいいSWEETな曲調
時折聴こえてくるラップとラッパの音に魅了された


FWB 2020.12.11 リリース

「FWB」
次期アルバムの先行Singleリリースシングル


〜セカンドEP 紹介〜

ONCE UPON A TIME 2021.3.12リリース


童話シンデレラより着想を得たセカンドEP
ONCE UPON A TIME 全6曲収録

1.「FAIRY TALES (Feat.BJ The Chicago kid)」
客演に迎えたBJ The Chicago kidはシカゴ出身のR&Bソングライターで、自身の2作目のアルバム『In My Mind』では第59回グラミー賞で3部門にノミネートされた経歴を持ち、カニエ・ウェストやアンダーソン・パークとも共同制作をしている

2.「HICKORY DICKORY」
安定したゆっくり遊ぶながら走るラップ
HICKORY DICKORY DOCK
THIS SHIT A BIPPITY BOP
ビビデバビデブーで踏んでるのが最高

3.「CINDERELLA,Pt.1」
ピアノとCHIKAのラップの出だしが上質な一曲
UKドリルのアクセントが効いたビートが心地いい

4.「CINDERELLA,Pt.2」
Pt1.よりテイクオーバーシンデレラ
ラップと歌の使い分けが素晴らしいなと思う
どこまでマルチにできるフィメールラッパー

5.「FWB」
先行リリース済みのシングルで視聴回数も多いトラック

6.「SAVE YOU」
しっとりと始まった彼女のラップは霧のように細かく感じる
雲散霧消トラックで終結した

MAD 2020.7.21 リリース


〜最新アルバム紹介〜

SAMSON: THE ALBUM 2023.7.27 リリース


旧約聖書の人物サムソンにインスピレーションを得て作られたサードAlbam
SAMSON: THE ALBUM 全20曲収録

1.「OVERTURE」feat.Lin-Manuel Mirand
ブロードウェイ・ミュージカルやディズニー映画のサウンドトラックも手がけるリン=マニュエル・ミランダとの共作ピアノイントロで序章の口火が切られる

2.「INTRO」
彼女のシームレスなフロウがトラックにも掛かっていき序曲から本曲への繋ぎ目が非常に心地良い

3.「REQUIEM FOR A DREAM」
オルゴールのようなメロディと対照的なChikaの力強いラップが夢の中で残像として残っていくような感覚があった

4.「TRUTH OR DARE」
MVでも描かれている戦士のような足音を感じさせるFreddie Gibbsのビートに、彼女の鋭利なフロウがドープに効いている

5.「OUTRO」
INTROで自暴自棄になった脆い主人公がアンサーを自らに返す
OUTROでこれは僕の終わりじゃないことを願う
旧約聖書のサムソンと彼女自身を重ねているようなリリックが響く

6.「DEMIGOD」
低く歪んだ汽笛の合図で彼女の言葉が羅列されていく
808系のベースに晴れ渡ったライミングのアンマッチさが気持ちよかった

7.「NIGHT 4」
落ち着いたR&Bダンスミュージック

8.「AWARDS」
前半はコーラスでしっとり仕上げ
後半は弦楽器のオーケストラに乗せた彼女の力強いラップでメリハリがあり、リバーシブルに楽しめる

9.「MAD」
先行、個別シングルリリースされている
戦いに挑む戦士のような攻め攻めトラック

10.「RODIGY」
オートチューンを駆使し、
ゲームのサウンドトラックにも使われていそうな駆逐ビート

11.「INTERMISSION」
12.「SHOW ME」
13.「PLAIN JANE」
14.「TAP」
15.「HURT」

16.「UNC'S INTERLUDE」
スヌープ・ドッグを客演に迎えた最高トラック
イントロは90’sを感じさせるが
CHIKAが1ヴァースかますと一気に20'sのメロディラインに

17.「BLIND」
Declan Miersさんのベースのカッティングと
フロウの音程の付け方、ラップのカットインが完璧

18.「BROTHER'S BETRAYAL」
逆再生で始まるトラックが個人的にツボです
CHIKAのアカペラも収録されていて
次曲に繋げるフェードアウト含めデモ音源感あり良い

19.「DELILAH」
前曲より繋がる含めエモーショナルな一曲

20.「GET HERE」
最後はスウィートなスティーヴィー・ワンダーのハーモニカとCHIKAの甘い歌声でピースフルに戦いが終結した
声と言葉の使い分けをマルチにできるリリシストだと感じた


最近ではアンダーソン・パークとのSingleをリリースしている
ケンドリック・ラマーに続くピューリッツァー賞の受賞もして欲しい
今後も彼女の活躍を願う

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