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ケ・セラセラ

エネルギー不足のまま向き合いたくなくて、毎年訪れる冬特有の鬱屈した気持ちと後ろめたさを抱えながら、新品の白い封筒と便箋を毎日横目で見送る。そんなわたしに大丈夫をくれるあなたに、わたしも大丈夫を送ってあげたいと、心から思っている。思っているだけではいけないと言い聞かせながら、思っている。

言葉が溢れる。止めどなく溢れて、わたしが言葉を紡ぎたい相手はあなたしかいないのにと思いながら、その気持ちすら横目で見送る。
日々声帯を振るわせることはできるのに、わたしの正しさにわたしが追いつかないせいで、あなたの必要としていない誠意を渡そうと必死になっている。
大切で、大切にしようとしすぎて、裏目に出ている気がして怖くなる。

なんとなくで走り出した指が、頭が、わたしが、エネルギーを持ち始める。
気持ちが急いて、崩してしまわないように、静かに手を止める。
言葉のブーケ、わたしの図書館、わたしたちだけの部屋への招待状。

春が来たらわたしも大丈夫になるだろうか。
際限なく有り余るほどのわたしの行き場のない愛は、誰かへの、あなたへの、わたしへの大丈夫になるだろうか。

わたしが持て余している愛が形になって、雪が溶けますように。

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