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産業医です
「産業医」って聞いたことがありますか?
産業医の仕事の場は、会社や工場などの「事業場」です。医学的な専門知識を通じて、労働者の健康と快適な職場環境のために取り組むのが産業医の役割です。
分かったような分からないような説明ですね・・・
産業医の中にも、よく分かってない人がいるんじゃないでしょうか。
産業医の資格や仕事内容、産業医を置くべき会社の規模や業種については、厚生労働省をはじめ様々なところで詳しく説明されています。資料やパンフレットもたくさん出ています。
産業医について ~その役割を知ってもらうために~
中小企業事業者の為に産業医ができること
こうした資料には、労働者の健康管理とか職場環境が大事なことや、産業医の役割について分かりやすく丁寧に説明されています。
ただし、これを実際にどうやって現場に落とし込んでいくのか、それぞれの会社で方針を決め、計画を立てて実行に移さなければなりません。
実は、その手助けも産業医業務の一つなのですが、なかなかそこまで手が回らないんじゃないでしょうか。
本業? 副業?
日本の事業場の多くは中小規模です。
そして、中小企業の産業医のほとんどは、病気やけがをしたとき、予防接種や健康診断を受けるときに皆さんを診察する臨床医でもあります。むしろ、患者さんを診療するのが本業で、その合間に産業医も手がけているケースが圧倒的多数です。
こうした医師は、日々の診療業務に追われ、最新の専門的医療を究める傍ら、副業として産業医業務をこなすことになります。
そんな事情もあって、産業医活動を行っている医師の中でも、産業医を本業としている医師は超少数派です。
弊事務所はその少数派であり、産業保健の実務のプロフェッショナルとして産業医業務に取り組みます。
・・・あまりいないタイプの産業医ですね。
OJT制度がない!
産業医業務は、臨床の診療業務とは全く勝手が違います。
なのに、一般の産業医にはOJT(On the Job Training)つまり現場で実際の仕事を通して学ぶ見習い期間がありません。資格を取ったらポイっとスタートラインに立たされるのです。
産業医業務のための参考書籍やマニュアルは充実していますが、患者さんが一人ひとり違うように会社も一社ごとに違います。
産業医って何なのか、とまどうのも無理はないと思います。
産業医にOJT制度がないことの深刻さに気づいたのは、実はわりと最近です。
それと同時に、たまたま産業保健の専門家の指導のもとで経験を積めた自分が特別に恵まれていたんだと思い至りました。もちろん一人の産業医として自分の判断で責任を持って取り組んできましたが、そういった取り組みの姿勢も含め、業務一つ一つにまでレベルの高い指導を受けられたのです。
こんなに何年もみっちりOJT受けた産業医って、どれぐらいいるんだろう?
そんなラッキーな産業医が取り組んでいる試行錯誤の中に、もしかすると、何かお役に立てるヒントがあるかもしれません。
指導を受けた先生方への感謝とともに、教科書やマニュアルとは別の視点から、実務にまつわるあれこれを綴っていきたいと思います。
以上、ご参考まで。