休暇

 無職でこのタイトルはどうなんだとセルフでツッコミを入れたがまあ思い返すとこの単語を使うのが合ってる気がしたのでこれにした。 
  Deleの試験が終わり残りの7月と8月の前半は勉強していたが、8月後半から今日、9月は そういう事は一切しなかった。9月中に試験結果が通知された。不合格だった。無職の自分にとっては安くない金を消費して受験して東京の中心地付近のビジネスホテルに泊まったわけだが、落ちた。精神的な落ち込みは特になかった。やっぱ難しいよねと思ったし、文法においてまだまだ不足してたところがあったなとも思ったし、単語などは全然もっと詰め込まなきゃなと思った。良い収穫である。合格したA1から1つ飛び越えてB1受けたわけだがA1受験した時の勉強法だとまずいとわかったので職業訓練を受ける予定がありながらもスペイン語の勉強というか習得を考えて改善してやっていこうと思う。
 何故何もしなかったのかというと燃え尽き症候群ということも全く無いわけではなかったが、某フランスの新作ゲーム(つい最近発売時期が延長したアレ)の話題や、パリオリンピック、アメリカ大統領選、蘇州の襲撃事件などの海外の、そしていつものこと(と済ませてはいけない)かもだが川口市のクルド人問題や、迷惑観光客、外国人による農作物の盗難などまあ、なんというかマイナスの話題が出てきてモチベが下がっていたこと、それをあまり触れない期間が欲しかったこと、触れないとは言いつつも自分がそれとどう向き合うべきか考えないと恐らく勉強が続かない気がしたことという、他の国に移住しようとして勉強してる自分が移住先の国の人々とどう付き合うべきかを考える必要があったと思ったことがまず1つ。
 あとは、孤独になりたい状況で今までなんか持ってはいたけどやってなかったゲームや、見てなかったアニメや映画などを消化してみようと思ったからだ。やらなきゃという義務感ではなく一段落ついたし、やりたいこと少しは消化するべってノリだ。
 結果として触れたもの取り込んだものはアニメだとガンダム作品を2つ(さらに現在進行形で2つ。別記事に書こうと思う。)、ゲームだとポケモンブラック2とテイルズオブヴェスペリア(テイルズの方は別記事で書こうと思う。ポケモンは特に感想は無い。)映画は色々あるが固めて言及できるものを挙げるとすればDCコミック映画で見てなかったものを消化できた。私はアメコミは好きだ。にわかにすらならないレベルで原作コミックを買っていないが、何冊かは読んでるし、アニメは幼少期にかなり触れている。どれくらいアメコミのアニメに触れているかというと物心ついた頃から中学生までずっと見ていた。同世代がナルトやブリーチ、ワンピース、ポケモンで盛り上がってる時もそれらに同世代ほど触れずにそちらを見ていた。原因としては両親が漫画を買ってくれるような家庭では無かったことと、見始めた年齢ではまだ新聞のテレビの放送欄が読めなかったこと、そして福井はケーブルテレビの普及率が高かったこと且つしかし私の家のケーブルテレビにはアニマックスやキッズステーションは映らずカートゥーンネットワークしかアニメ専門チャンネルが無かったことが挙げられる。その結果アメコミが好きなのだがその中でもバットマンが好きな私はDCコミックが好きだ。今回の期間で消化できた映画はシャザム!の2作目、ブラックアダム、フラッシュ、ブルービートルの4作ジャスティスリーグやバットマンブレイブ&ボールドを視聴していた私はアニメで出てきたキャラクターが実写映画になっててとても見たかった。
 感想としてはシャザムはミスターマインド(金星の芋虫)は3作目に出ることになるんだろうけどDCEUシリーズ終了しちゃったらしいから無理なんだろうなという残念さはありつつも、作品本編自体は1作目で実の母親からはぐれてしまったのではなく、捨てられていたことが判明したことと彼を暖かく迎えてくれる里親や兄弟達という家族に焦点を置いた物語であることを踏まえて、序盤に前作でシャザムの力を分け与えてスーパーヒーローにしていた兄弟達に少し面倒臭いくらいに干渉してきたり、次の誕生日で成人して里親関係を解消して家を出ることに不安を抱えるという前作の結果少し家族というものがコンプレックスというか少し執着してしている少年ビリーが敵の三姉妹女神達と戦う過程で少し独立というか家族への強い執着が改善されていく少年の心の成長物語である。1作目は養子であるが故に己の存在意義、力を得たものの家庭内の立ち位置に悩む少年ビリーvs孤独とか特に何とも思っていないが力に貪欲な悪の科学者Dr.シヴァナの対比だと思うが、今回は主人公達の家族関係の変化vs敵の家族関係の変化だと思う。シリーズ通して家族ってええよな、な物語だった。
 次にブラックアダム。シャザムの宿敵なのだがこの作品にシャザムは出演せず、エジプト繋がりなのかホークマン率いるジャスティスソサエティ(JSA)が出てくる。主演はドウェイン・ジョンソン。彼は昔スコーピオンキングとして映画に出てたり、ハムナプトラ2に出ていたのでこちらもエジプト繋がりなのかもしれない。同じDCコミック映画の比較としてあげるならマンオブスティールではないかと思う。しかしSFでは無く魔法由来の暴力のぶつかり合い。魔法系だとキアヌのコンスタンティンやガルのワンダーウーマンもそうなのだが、トリッキーさ、テクニカルさは無く(どちらかというとDr.フェイトがその部分をやってくれている)、電気と炎のぶつかり合いであり、孤独に戦う反逆者と圧制者、支配者の戦いという感じだ。いや、JSAや現地現代人の親子と絆できてるやんとは思うが、それでもシャザムやバットマンなどのとっつきにくさは置いといて人々になじみがあるヒーローというよりは救済者、反逆者、勇者、守護者、王などの単語が似合う感じなのだ。絆ある感じが無いわけではないがあの地域の頂点、孤高の王としての側面が強いキャラクターだった。007だったピアース・ブロスナンがDr.フェイト役で出るから見たくてウキウキでたまらなかった私はフェイトが鏡みたいな演出の分身で襲ってくる演出がカッコいい上にJSA内の年長者としてブラックアダムを諭したり、ホークマンと対立してるところを落ち着かせたり、己の死を受け入れつつも対抗策をとっていたりと満足できた。シャザムの終わりで2作目でJSAからスカウト来てたからこのままいったら邂逅すんのかなあと思ってしまったが故に多分実現しないことが残念でならない。ただ、不満点を挙げるなら王、勇者と私が表現するようにヒーロー映画、ライトサイド(光側)の映画なのがこれじゃない感がある。ヴィランのブラックアダムをアンチヒーロー、ダークヒーロー映画という触れ込みでみたら性格が偏屈なだけのヒーロー映画を出された感じ。この点は残念だった。多分人によってはこれが大きな減点なのだろう。ヒーロー映画お決まりの進行に人々が食傷気味になってきたのも相まってあまりいい評判を聞かないが私は楽しめた。
 そしてフラッシュ。こちらは主演が犯罪犯した事が映画の内容より話題になってしまった作品。個人的には傑作だと思う。フラッシュポイントというコミックやアニメなど、色んな媒体でフラッシュといえば必ずかどうかはわからないが高頻度で扱われる高速移動を利用して時間移動を行いそこで歴史改変をしてしまった結果、これまでの世界線では無く別の世界線になってしまうというお話、コミックでいうと私が知る限りでは設定、世界観をリセットして同じキャラクター達を新しく描きなおすイベントという印象である。これを実写映画で料理するわけだ。何かというとこれまでのDC映画の世界線を触れるわけである。過去改変した結果DCEU世界線のベン・アフレックのバットマンでは無く、マイケル・キートンのバットマン(1989)世界線になり、さらに修正して(それでもちょっとだけ改変)元の時代に戻ったつもりが結果として最後はジョージ・クルーニーのバットマン(1997のシュワちゃんがテンション高いMr.フリーズやってた私としてはキャラ崩壊糞映画)の世界線に行ってしまったなど、DCコミックのこれまでの映画作品を別の世界線として扱ってくれているわけだ。世界線と年齢の違う二人のバリー(フラッシュ。コミックだと2代目だったはず。一番知名度がある。)のやり取りも非常に楽しい。結局アニメ同様、世界を戻す、破滅から救うためには少年時代の母の死を受け入れるしかないというこのビターさになるのも好きだ。勧善懲悪では無く、トラウマを消化して現実を受け入れて前進する主人公、バリーの物語。トラウマを扱うと言えばバットマンもそうなのだが、この若さとスーパーパワー持ち故に起こしてしまった過ちから始まるストーリーはバットマンとの差別化というかフラッシュだからこそである。時間移動で力を失って、もう一人のフラッシュが力を得て興奮して高速移動や、身体と他の者の粒子を振動して行う透過などを試して色々やらかすのもコミカルで面白いし、バットマン以外のヒーローが存在せずスーパーマンの代わりでスーパーガールが出現するのも過去改変する物語ならではだ。
 そしてブルービートル。これは日本では放映されず配信サイトでしか見れないある意味一番不運な作品だ。今作のブルービートルは初代のダンでも2代目のテッドでもなく3代目のハイメ・レイエスを主人公とした物語だ。こちらもシャザム同様家族を扱った物語だが、メキシコのレイエス一家はなんというかラテン系の陽気さと家族としての結束感が強い。シャザムは暖かい程度の関係性というか家族間でも一定の距離というか個人のプライベートを尊重してるところがあるが、こちらは少し暑苦しい。干渉というか家庭内の他人の出来事を共有するのが当たり前みたいな感じだ。また、レイエス家は貧乏だけどそれを彼らは気にならない。バットマンやアイアンマンのような社会的に地位がある人や賢さがずば抜けて無く、庶民であり、新卒の学生という若さなので、日本のジャンプ漫画の主人公に一番近く馴染みやすいアメコミヒーローな気がする。暑苦しいけど。ヒロインにもまるで本当の家族化の様に寛容だ。近所の同じく貧乏であろう住民達も終盤出てくるが暖かい。それが非常に楽しい。これまでのアメコミ映画には無い陽気な雰囲気がある。現実がこれだと少しキツイけど。アクションもスカラベが色んな武器を造ってくれるので非常に楽しい。能力としてはグリーンランタンとかロックマンExeに近いが、見た目は仮面ライダーとかアイアンマンみたいな感じで筋肉感はスーパーマンほど無い。また、ハイメのおばあちゃんの戦闘シーンとかもすばらしい。穏やかな老婆が血気盛んに乱射するのは笑える。
 これらの作品で順位をつけるならブルービートル、フラッシュ、シャザム!2、ブラックアダムの順だろう。
 この他にもボーは恐れているとか、罪と罰とか、オテサーネクとか哭声とかグレイテストショーマンとか色々見たがどれも面白かった。良い休みだった。ストレス解消にもなったし、勉強や訓練の方に意識をシフトすることができるというものだ。
 

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