なにげないけれど、幸せな人生のひと時
フランス、ランス在住の香田有絵です。
週末の恒例、森の散歩。
日常の中で繰り返されることは当たり前のように思いがちだけれど、人生のこうしたなにげないひと時が、実はすごく幸せな時だったと後で思うのではないか。
犬の命は人より短いので、あとどれだけ一緒にいられるのだろうとときどき思う。そのたびに切なくなるけれど、そんなことを考えるより、一緒のときを楽しむ方がよいのだ。
いつもの道をはずれて、より山の中へ。シラノは走ったり、休んだり、枝を食べたり、そのとき一番したいことをする。
今を生きている。
こちらに向かって走ってくる姿も可愛いし、先を行く後ろ姿も愛おしい。
振り返って待っていてくれると、心が通じている気がする。
フランスは夏と冬では日照時間がかなり違い、夏は人生の喜びをより大きく感じやすい。
明後日からまた日が短くなっていくので、今日明日はまだ日が長くなり続ける、一年で一番希望と喜びに満ちた日なのだ。
夜になって、ランスは空が落ちるほどの雷雨となり、気温が一気に10℃も下がった。このまま夏至は雨で迎えることになりそう。
今朝、一番良い時を森で過ごしてよかったのだ。