【シエルの気になる特集上映】2021年7月
月ごとに気になる作品のリストを記事にすることにしたのですが、新作の公開と旧作の特集上映はわけたほうがいいかな、と思い至りました。
(注目映画作品の方に載せたトーマス・ハイゼのドキュメンタリーはこちらに移動しました)
こちらは一応月ごとに区切りますが、特集上映という性格上、不定期の投稿となると思います。
特集上映は好きです。ある程度の本数をまとめて観られるため、監督特集であれば、その監督の作風が幾分なりともわかりますし、何らかのテーマや分野に沿った特集であれば、そのテーマや分野における多様な表現を知ることができます。
プロがプログラミングしてくれる機会を逃す手はありませんね。
『一体何故この連中の映画を作るのか?』(7月3日公開予定)
1980年製作/36分/西ドイツ
原題:Wozu denn uber diese Leute einen Film?
配給:サニーフィルム
監督:トーマス・ハイゼ
公式サイト:https://www.sunny-film.com/100years-retrospective
東ベルリン出身の作家・詩人でもあるトーマス・ハイゼ監督の短編ドキュメンタリー。
2021年4月3日にゲーテ・インスティチュートで1日限りのレトロスペクティブ上映されたようですが、7月3日から『家』(1984年 / 56分)と合わせてシアター、イメージフォーラムで上映されるようです。(『人民警察』(1985年 / 60分)も別枠で上映されます)
少し前まで『ハイゼ家 百年』(2019)が公開されていたのですが、観られませんでしたので、こちらは観たいと思っています。
『リバー・オヴ・グラス』(7月17日公開予定)
1994年/アメリカ/スタンダード/カラー/76分 字幕翻訳:上條葉月
監督:ケリー・ライカート
脚本・製作:ケリー・ライカート、ジェシー・ハートマン
出演:リサ・ドナルドソン(リサ・ボウマン名義)、ラリー・フェセンデン、ディック・ラッセル、スタン・カプラン、マイケル・ブシェミ
公式サイト:https://www.kelly2021.jp/#top
楽園リゾート都市マイアミのほど近く、なにもない郊外の湿地で鬱々と暮らす30歳の主婦コージーは、いつか、新しい人生を始めることを夢見ている……。(公式サイトより)
ケリー・ライカールトは現代アメリカ映画の最重要作家だそうですが、私は一作も観ていないので、この機会に観たいと思っています。
A24が製作・配給した最新作『First Cow』(2019)の公開に先駆けての特集上映で、監督のキャリア初期の4作品が一挙公開されます。
漂流のアメリカ、という言葉が表すように、アメリカの“荒野”を彷徨う人々の物語のようですね。
タルコフスキー、精神・物質・官能(7月9日まで)
6月26日から始まっているタルコフスキーの特集上映。
たぶん、映画が好きと公言していてタルコフスキーの作品を観たことないなんて私だけじゃないかと思うのですが、はい、観たことないんです。
幾度も特集上映されているのですが、今だに観ることができず…
今回ばかりはせめて一作は観たいです。
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今回は、トーマス・ハイゼ、ケリー・ライカールト、アンドレイ・タルコフスキーの三監督の特集上映を紹介しました。
他にも興味深い特集が見つかりましたら、また投稿します。
では、みなさま、よい映画鑑賞を。