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7月開始ドラマ短信3 『刑事7人(2021)』『緊急取調室(2021)』『お耳に合いましたら。』『#家族募集します』『サ道2021』

7月開始ドラマ短信第三弾です。
5本中3本がシリーズ化されているものですが、私は全て今回が初見です。
シリーズ化しているくらいなので、もちろん人気作品なのでしょうが、いつも通り事前に情報は集めずに見ています。

『刑事7人(2021)』

はみ出し者たちを集めた警察の特別捜査班系
(はみ出し者なのかは今回見ただけではわかりませんでしたが、系列として)

今回がシーズン7だそうで、これは相当人気がある作品なんですね。個性豊かな7人の刑事が一つのチームとなって事件を解決して行く物語のようです。

シーズン6まで物語の舞台となっていたのは、天樹らが所属する「専従捜査班」および「刑事資料係」でしたが、シーズン7では、7人の置かれた状況は一変! 時代と共に警視庁もデジタル化が進み、捜査に関する資料もすべてデータ化され、刑事資料係の仕事がこのシステムにとって代わられてしまいます。それに伴い、今作では、なんと「専従捜査班」と「刑事資料係」は解散!! (公式サイトより)

という状況から、片桐(吉田鋼太郎)のもと、刑事部特別捜査係が新たに発足され、野々村拓海(白洲迅)以下元専従捜査班チームのメンバー天樹悠(東山紀之)、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)たちが再集結する… 
そんな簡単に? と思うのは野暮なんでしょうね。集まったのは6人ですが、今回見る限りスーパーバイザーのように見えた堂本俊太郎(北大路欣也)も数に入るのでしょうか。

デジタル化が進んだ警察の状況、設定がもっと先の未来であればああいうことにもなるのかもしれませんが、いま現在だとしたらあまりにファンタジックですね。
全ての資料のデジタル化が可能か可能じゃないか、って話じゃなくて、刑事のマインドの話です。
拓海を除いて課員全員がそんな風になるなんて、あるわけないでしょ… 何らかの強制力が超強力に働いて、嫌々ながらもそうなっている人とかがいるならまだしも。
なんて思ってしまいますが、ドラマはフィクションなのでなんでもありです。見る者がそれを受け入れるか受け入れないかだけ。

韓国ドラマを見ているせいか、殺人現場やアクションシーンが物足りなく見えました。刑事ドラマに関しては、いつの間にか私の個人的なハードルが高くなっています。韓国の刑事ドラマは、よくあるようなストーリーだとしても、深みがあるものが多いんですよね。
殺人現場や事故のシーン、チェイスも含めたアクションシーンなどの精度が高く、人物造形も表面的ではない。なんというか、作品全体の濃度が日本のドラマより濃いように思えます。それは刑事ドラマに限ったことではないのですが、日本と韓国を比較すると特に刑事ドラマにおいてそれが顕著に現れている気がします。
(ここで刑事ドラマとは少し広い意味で言っています。検察とか法曹界隈も含むような)

次回見るかどうかは未定。絶対見たいという決め手には欠けました。

『緊急取調室(2021)』

はみ出し者たちを集めた警察の特別捜査班系
(はみ出し者なのかは今回見ただけではわかりませんでしたが、系列として)

『刑事7人』と全く同じ分類をしてしまいました。
テレビ朝日って幾つ刑事物放送してるんでしょうかね。

こちらもシーズン4ということで人気作品のようです。

天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる『緊急取調室』。(公式サイトより)

第1話では、警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の刑事である真壁有希子(天海祐希)自身がハイジャック事件に立ち会うことになり、事件を描くことが大半だったので、本作の見どころである(らしい)取り調べシーンもまだありませんでした。捜査のシーンもないので、他の刑事との関係性や、作品全体の世界観をまだ把握できていません。

しかし、桃井かおりが活動家のテロ犯とは、面白いキャスティングですね。最も似合わないし、あんなセリフがこの方の口から出てくるなんて… 一瞬本当に笑ってしまいました。一種のパロディだと思います。キャスティングした人も、それを受けた桃井さんもいいですねえ。ビジュアルもいいです。

で、次回取り調べシーンがくると思うので、見ようと思います。

『お耳に合いましたら。』

飯テロ系

私の中で、テレビ東京といえばボッチ系か飯系かみたいなイメージがつき始めています。

これは完全に外食チェーンとのタイアップなのでしょうね。さらにSpotifyともタイアップして、番組内で作るポッドキャスト番組を実際に配信するという試み。
つまりこれは外食チェーンのメディアミックス広告ということだと思います。案の定、原案・企画・プロデュースは広告代理店の方のようです。

食べ物を紹介するという点では、同じテレ東の7月開始ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』と同様ですが、コンセプトはまるで違います。

外食チェーンの食べ物が好きで、人と話すのが苦手な高村美園(伊藤万理華)が、「好きな思いを人に伝えないとその思いは死んで行く」という謎(でもないか)論理に駆り立てられ、一念発起してポッドキャスト配信という展開ですが、かねてから話す練習をしなきゃと思っていたにしても、かなりの飛躍ではあります。

でも、例えば、大して親しくない人とサシで話すよりは、ぼんやり描いた不特定多数を相手に一人で喋る方が全然楽だな、という気もします。
こうしてブログなんか書いている私も同じようなもので、ただ音声じゃなく文章にしてるってだけ。もしかしたら美園と同類かもしれないです。

同じテレ東の『八月は夜のバッティングセンターで』のように、毎回ラジオレジェンドが登場するようです。ラジオ好きな人には楽しいかも。

次回見るかどうかは未定です。

『#家族募集します』

疑似家族ホームドラマ系

従来(といってもいつ頃までの話だろう)のようなホームドラマが成り立ちにくくなって久しいですが、その代わりに家族とは何かを問うような作品を散見します。
本作もその一つになるのかなという感触。

SNSで“家族を募集”!?
性格も価値観も違う男女4人+子ども3人が
ひとつ屋根の下で子育てをし、共に暮らしていく姿を描く
新時代のホームドラマが誕生!
「ただいま」と「おかえり」の数だけ、僕たちは“家族”になっていく——
(公式サイトより)

「泣いてください」っていう場面でやっぱり泣いちゃいましたわ。笑

主人公の赤城俊平(重岡大毅)が、抑えていた思いを吐き出す場面、彼自身もよかったですが、それを聞いている幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)の表情にやられました。泣かし屋だなあ。
小学校教師のシングルマザー・桃田礼(木村文乃)の方の事情はまだわからず、次回以降にわかってくることでしょう。

夫を亡くしたシングルマザーより、妻を亡くしたシングルファーザーの方がより切なく感じてしまう自分を再発見して、うーん、嫌だなそれ、って思いました。

日本って、もちろんシングルマザーもたくさんいますが、夫がいるのにシングルマザー状態の人ってたっくさんいるんですよね。だから夫がいない状態で頑張れる女、頑張らざるを得ない女ってすごく普通のものになっていて、彼女らが抱えている切なさって本当の意味で理解されていない気がします。ああ、頑張っているなあ、って頑張りの方に焦点が集まるというか。
一方、シングルファーザーの方は、頑張っていることに切なさが付随しているというか、「切ない事情がおありなのね」っていう目線が常についてくる。そういう風に見られることを嫌う人もいるでしょうが(本作主人公もそうです)、それが現状です。

でも、女も男も、死別でも離別でも、子を成した後での別れって切なくないわけないです。たとえ相手のDVから必死で逃げてきたのだとしても。

かなり脱線してしまいましたが、本作は次回も見てみます。

『サ道2021』

男のライフスタイル系

漫画原作のシリーズ2作目だそうです。

様々なサウナで繰り広げられる、
平凡だけどどこか愛おしい…
十人十色のヒューマンドラマを
3人のサウナ談義ともに描いていきます。(公式サイトより)

ということですが、第1話は情報番組的要素が強いと感じました。前シリーズから見ている人にはまた違った風に見えるのかもしれませんが(この状況下でまた3人が集まれた、ということだったり)。

まあサ道というくらいですからあくまでもサウナがメインだとすると、続けて見て行く可能性は低いかな。サウナ好きには嬉しい番組でしょうね。

・ ・ ・ 

それではみなさま、よいご視聴を。


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