【シエルの注目映画】2022年4月公開作品
3月公開作品を1本も観ないまま、4月になってしまいました。あーあ。
先日、濱口竜介監督『親密さ』(2012)を観てきて、まだ何も書けないままです。濱口監督の過去作をできるだけ観たい、となって、まだ上映している『PASSION』(2008)は観に行く予定。それと『偶然と想像』(2021)をまだ観ていないので、これも。
そんなこんなで全然追いつきませんが、4月公開作品もどんどんやってきます。全部チェックできていない気がしますが、とりあえず気になる作品をリストアップします。
『アネット』(4月1日公開)
コアなファンの多いレオス・カラックス監督の“ロック・オペラ・ミュージカル”。
カラックス監督の枕詞は“鬼才”だけど、これってなんなんだろうな。鬼才と言われる監督たちの鬼才性ってなんなのか、この言葉を使っている人はどのように定義しているのか気になります。
それはさておき、映画全編を歌でといえばジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(1964)。全編歌だとそういうものかっていう気にもなってくる、不思議な演出法です。
本作はしかも、すべての歌がライブ録音ということで、これはすごい。
監督来日で、舞台挨拶付きの上映がありましたが、ネット予約のチケット争奪であえなく秒殺。こういうので勝てる人ってPCとかケータイとか何台も用意して続けざまにトライしているんだろうか? 勝てたことない…
『カモン カモン』(4月22日公開予定)
舞台がニューヨークというだけで観たくなってしまうのですが、さらにモノクロにそそられます。
同監督作『20センチュリー・ウーマン』(2016)もよかったので、期待できます。
『パリ13区』(4月22日公開予定)
再開発され、アジア系移民も多いパリ13区に暮らす現代の若者の人間関係が描き出されているということで、トレーラーを見る限りちょっとヒリヒリしそうな感じ。こちらもモノクロですね。
『燃ゆる女の肖像』(2019)のセリーヌ・シアマ監督が脚本に加わっているということで、期待が高まります。
『ベルイマン島にて』(4月22日公開予定)
何よりまず島の風景が素晴らしそう。もちろんそれだけでなく、創作の苦しみや喜び、夫婦の葛藤、フィクションと現実などについて触れながら、映画とは何か、人生とは何か、ということを描き出そうとしているのではないかと期待させます。あえてベルイマンの名前を出しているくらいなので、色々と覚悟して作っている作品だろうと思います。
『インフル病みのペトロフ家』(4月23日公開予定)
タイトルとフライヤーから、陰鬱な作品を想像しましたが、トレイラーを観たら全然印象が違いました。ポップな風刺映画という感じでしょうか。おもしろそう。
いろんな意味で“今”観たい作品かも。
『ZAPPA』(4月22日公開予定)
ミュージシャンのドキュメンタリーは、それが誰であれタイミングが合えば観るようにしています。とはいえ、そう頻繁に観てはいないのですが。
なぜかと言えば、単純にミュージシャンに興味があるからです。芸術分野全般に関心がありますが、中でも音楽が好き、ということもあります。
フランク・ザッパにはあまり馴染みがないので、基本的なことを知る意味でも観たい作品です。
『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』(4月22日公開予定)
L.A.の歌姫と言われたリンダ・ロンシュタットのドキュメンタリー。
パーキンソン病を患って引退、という経緯は知りませんでした。
こちらもミュージシャン・ドキュメンタリー枠です。
* * *
というわけで4月公開の気になる作品は5本+2本(ミュージシャン・ドキュメンタリー枠)となりました。
他にも気になる作品はあるのですが、特集上映なので、そちらはまた別記事に書こうと思います。
それではみなさま、よいご観賞を。
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