やっぱり青魔導具をリペアしたい!(2024年8月追記版)
魔導具デッキ随一のハイパーリソースカード=ゼニスザークの殿堂入りが決定し、既存の青黒魔導具が完全崩壊、青魔導具においても弱体化を余儀なくされました。
一人の魔導具ユーザーとして青魔導具をある程度使えるモノだと再認識する為に、未熟ではありますが、一つの青魔導具に対する考えをここにゆるりと書いていこうと思います。
(筆者はcsはおろかファンイベントにも碌に行かないカジュアル勢ですので、生暖かい目で見て頂けると幸いです。勿論、ご指摘や意見などあれば是非書いて頂きたいです。)
・はじめに
「青魔導具をリペアしたい!」と題していますが、このデッキは
「別にリペアしなくても十分強いデッキ」です。
筆者は、「 魔導具デッキは死んだ」などと微塵も考えていません。その点については留意して頂きたいです。
前置きが長くなりましたが、本論に参りましょう。
・デッキリスト
・重要カード解説
・好詠音愛 クロカミ
4tガリュミーズプランその1。
「2t新世壊→3tクロカミ→4t目2コス連打」の押し付けが非常に強く、また単純に2コス魔導具のプレイ回数を飛躍的に上げられる以上の恩恵を持ちます。
ゼニスザークがお亡くなりになった為枠が増え、後述するゾメンザンとの併用が可能になりましたが、こちらのルートであればたとえ新世壊が除去されても、クロカミさえ生き残れば「6マナ下で2→1×4→月下卍解」というブッ壊れプランが取れます。
地味に全ての呪文にプリン効果がつくことで打点を止められるのも強く、ジャストダイバーもあるため場持ちも悪くないです。
非ループ基盤ですら強度が桁違いになる為4投はほぼ確定でしょうか。
弱点は非魔導具なことくらいです。
・堕魔 ゾメンザン
4tガリュミーズプランその2。
「3t目2コス+ゾメンザン→4t目2コス×2
→月下卍解」のルートは未だ健在。
手札に要求される魔導具の量は多いものの、新世壊設置後の柔軟性はクロカミ以上であり、一例を挙げると「3t目に2コス魔導具1枚しかプレイ出来なくても4t目にゾメンザン2枚絡めば良い」等、局面によって効果が絶大てあるという事で4枚採用。
クロカミとこのカードの2枚を主軸にすることで、殿堂後もある一定の速度を担保できているでしょう。
また、2、3回目の月下卍解の際「山札を1枚しか減らさない」為、LO回避としてわざとゾメンザンをプレイすることもあります。
・卍月 ガリュザーク/「全て見えているぞ!」
(以下、新規ガリュザークと呼称します。)
正直このカードは1、2枚目を程度の採用が一般的な上、ぶっちゃけこのリストでも調整枠筆頭です。
しかし「踏ませればほぼ確実にターンが来る」受け札であり、昨今のビート性能が高いデッキ群(赤青マジック、黒緑アビス、黒単アビス等)に対抗する為にSTを12枚搭載するため4投しました。
欠点は多色である事ですが、青マナを生成し、チラつかせるだけで牽制になる(かもしれない)ので、マナ埋めして撃てないなんてことは気にしなくても良いです。
・頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22
強い。冗談抜きでヤバい奴。
魔導具が唯一持ち得なかった呪文封殺が、よりによってEXライフ+任意踏み倒し付で出てきやがりました。
新世壊を貼って魔導具をプレイしていると、1投でも手札にやってくるので余り気になりません。
正規召喚の為に3投してもいいですが、その場合真っ先にガリュザークの枠が食われ受け札が減ってしまう為、脳死で突っ込んで良い物でもありません。(そもそも青魔に受けを期待するのがお門違いかもしれないが。)
ゼニスザークと異なり無月の門を持たず、ガリュミーズ専用機であることも考慮すべきでしょう。
間違いなく出たらほぼ勝ちなので積極的に引きにいきましょう。
・凶鬼13号 ガシャゴン/堕魔 ブラッドゥ
ループ基盤には必須であったこのカードも、今ではすっかり見なくなりました。
回転率が向上したことで、2・3回目の月下卍解を撃つことも一般的になり、山札を切らす危険性も高くなったためLO回避として2投。
墓地メタにもなる他キャントリップ付2コス魔導具である為、新世壊込みで2ドローしたりクロカミの恩恵を受けられたりと、旧式に存在したクローチェ・ フォーコよりも汎用性で勝ります。
・採用候補カードと非採用理由
・der'zen mondo/必殺で つわものどもが 夢の跡♪
採用筆頭候補の1枚です。
このデッキの性質上、複数回の月下卍解を撃ち続けることで山札が自然となくなっていく為、EXターンを取りつつLO対策ができるこのカードは相性抜群です。
受け札になる新規ガリュザークを重視し、詰め以外で動きに関わることが無いため今回は不採用となりましたが、1枚このカードを挿すだけで詰め性能が格段に上がるため是非試して見ましょう。
・凶鬼卍号 メラヴォルガル
旧式の青魔導具においてメインウェポンであったこのカードですが、現代の青魔導具は色管理がシビアな為黒単色がノイズになりやすい他、新規ガリュザークがフィニッシャー兼受け札になる為枠を奪われました。
もともと2投のリストで回していましたが、十分デッキが回る事は確認済みです。
自分は事故を極端に嫌う人間の為不採用としましたが、環境や好みで枠を割いてもいいでしょう。現代でもそのワンショット性能は一級品です。
・堕魔 カージグリ
このデッキの天敵であるアプルとこしえを処理しながらガリュミーズへ繋がる優秀なカードですが、
・このリストがそもそも殴るデッキを重く見ており、1面止める役割ならボックドゥで十分であること。
・極論、「全て手札に抱えてPPする」ことで解決できること。
上記の2点から不採用としました。
青魔導具は除去がとても少ないので、数枚挿して置くのは全然アリですし、環境次第ですがオススメ改造の1つではあります。
しかし、汎用性や絶対値的なカードパワーを考えるとどうしても他のカードに軍配が上がってしまうのは致し方ないでしょう。
・堕魔 ギャプドゥ
SSTで全体を止められる+2コス魔導具ドロソのかさ増しという性質により、クロカミループ型魔導具において採用されていましたが、新規ガリュザークが同様の効果で通常STであることから役割が被り不採用としました。
より初動と魔導具比率を厚く取る場合採用候補になります。
・堕魔 ウキドゥ
2コス魔導具のかさ増し+シールドピーピングより、旧式では詰めの局面において活躍するカードでした。
殿堂前の採用理由が「ループしてLOさせるため」だった他、このリストでの初動枠も十分あり汎用性に欠ける為不採用としました。
筆者はこのカードが大好きなので、1枚挿して使う分にはアリだと思います。
・ブルー・インパルス/真実を見極めよ、ジョニー!
下面が盤面を消し飛ばし切れる強力な除去トリガーでありながら、上面が踏み倒しに反応して出てくるカウンター札である強力な受け札です。青単色であることも魅力です。非常に強力かつ汎用性が高いカードですが、現状デュエパデッキのみの収録で入手困難かつシングル価格が高いため、余裕のある方のみ見当してみて下さい。
・プレイングについて
旧式との最大の違いとして、クロカミとゾメンザンの両採用により4tガリュミーズを行う上で選択肢が生まれる点が挙げられます。
勿論両者にメリットとデメリットが存在します。一つずつ見ていきましょ
う。
・クロカミルートの場合
◯新世壊無しでもある程度回り、事故を起こしても一定のリカバリーがしやすい。
◯受け性能が向上し、カウンターが狙える。
◯新世壊除去を食らっても1ターンで第二新世壊→ガリュミーズが行える。
✕順当に動くと3t目に手札が2枚しか残らず、魔導具が繋がらないと機能停止する。
✕2コス魔導具との併用前提のため、ドルスザクが初手でかさばると動けない。
・ゾメンザンルートの場合
◯3t目、4t目の魔導具のプレイ順に余裕が生まれる。
◯新世壊下において、1コスドローソースになり魔導具が繋がりやすい。
✕新世壊無しではただのバニラ呪文であり、ゾメンザン嵩張り事故や新世壊除去に対し極端に弱い。
察した方もいるでしょうが、この2枚の差異は、「新世壊に対してどれ程依存しているか」にあります。
尤も、青魔導具自体が新世壊ありきのアーキタイプであるため決して依存度を下げきれる訳ではありませんが、実戦においてある程度自走できることは強みになります。
初手や対面、引きや相性、構築などによってどちらのプランが最適かを判断しプレイするのかが、我々DMPの腕の見せ所でしょう。
・追記/リスト更新(2024:8/22)
殿堂入りにより環境から赤青マジック・黒緑アビスの2大巨頭が崩れ、現在では赤白黒ファイアーバード・赤白緑ドリームメイトを中心とした環境に移行しました。その過程で環境が以前より低速化したことと、自分の中で青魔導具の洗練が進んだため追記していきます。
・変更後デッキリスト
・変更点解説
・ゾメンザンと新規ガリュザークの枚数
4tガリュミーズを行う上で、クロカミの設置か3tゾメンザンプレイは必須事項ですが、クロカミの汎用性が高く、ゾメンザンが新世壊が無い状態で殆ど役に立たないことから減量し、その枠にガシャゴン/ブラッドゥを追加しました。後述するウキドゥループの都合もありブラッドゥの増量がプラスになっていってます。また、低速化に伴い新規ガリュザークの枚数をテンプレ通りの2枚に落とし、ウキドゥループのパーツであるウキドゥと「つわもの」を投入しました。これも後述しますが、凄く強いです(語彙力)
ただ、環境や構築によってはゾメンザン4クロカミ2など、クロカミの枚数を減らす事も考慮していいでしょう。(実際にCS優勝構築もある)
・新ウキドゥループの解説
神の試練殿堂前でも用いられていたウキドゥループは、条件こそ重くなりましたが実戦でも十分通用するループが発覚したこと、何度も回して殺傷力が非常に高いことから搭載することになりました。
・初期盤面
手札…凶鬼13号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ、堕呪 ウキドゥ、der'zen mondo/必殺で つわものどもが 夢の跡♪を1枚ずつ
墓地…凶鬼13号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥを1枚
盤面…好詠音愛 クロカミを1体
その他…山札が0枚でも敗北しない状態で、9マナ残っていること
手順
1・「つわもの」を詠唱、exターンをとる
2・ブラッドゥを詠唱、山札にカードを戻す
3・ウキドゥを詠唱、相手の盾を墓地に置く
(exターン突入)
4・ブラッドゥを詠唱、山札にカードを戻す
5・「つわもの」を詠唱、exターンをとりカードを引き切る
6・ブラッドゥを詠唱、山札にカードを戻す
(exターン突入、この時ターン開始時のドローによって山札が0になる)
初期盤面に戻る
上記の手順によってウキドゥを無限詠唱でき、相手をLO出来ます。また、ウキドゥの部分はキャントリップor山札からカードを1枚手札に加えるカードであれば何でも良いため、1tに1tとるループならゴンパドゥでも可能です。ウキドゥが盾落ちしたときにこれで無限に殴り続けることもあります。
このループの強みは、
・旧来のウキドゥループよりも少ないパーツと手順でウキドゥを無限詠唱できる
・クロカミが存在することで旧来と同じく9マナで回し続けられる
・新世壊設置からドローによって山札が減っていく流れで自然にループできるため、相手に隙を与えない
の3点です。人によっては10マナだったりもっと複雑な手順でループしているようですが、多分これが一番簡単だと思います(自画自賛)。なんなら青魔導具というデッキが魔導具をエンジンにしたループデッキの様な気がするくらいループで勝ってます。もうドルスザクすら抜いて良いかもしれません()
・おわりに
青魔導具を長く使っている人々からすれば、「こんなの常識だろテメー!」みたいなことも多いかと思います。
しかし、新規カードが追加され環境が変化し殿堂によりデッキの改造を余儀なくされた今、改めて青魔導具というデッキに向き合うことが最も重要ではないかと思い至ったのがこの記事の出発点です。
もしこの記事を読んだ青魔導具ユーザーがいらっしゃるのであれば、是非筆者のデッキを旗艦にして頂き、より洗練された構築を練り結果を出す事を望んでいます。
(また現在、筆者はより強い黒単デスザークの構築や全く新しい青黒魔導具の構築にも取り掛かっています。何かアイデアがありましたら是非記事にして頂きたいです。読みにいきます。)
追記・青黒卍夜とかいう化け物アドバンスデッキが出来ちゃいましたね…まぁ青魔導具はオリジナルのデッキだし、大丈夫だよね(そんな訳ない)
この記事を読んだ方々によって、より魔導具デッキが発展していくことを祈っています。
それでは、良き魔導具ライフを。