雨飾山への旅 その2
さて登山当日早朝である。Kちゃんより30分遅く起きた私は、Kちゃんより30分早く支度が終わっていた。彼女はいつも荷物が多いのだ。わかっている事なので、のんびりと待つ。その荷物に山中で助けられた(花粉症で大量の鼻水が出てしまった時に、彼女がボックスのないボックスティッシュを持ってきていて、大変助かった)事もあるのだ。立山室堂のお風呂で、彼女がふつーのお風呂セット(ボトルのシャンプーとかは入っていないけど、あのプラスチックのカゴみたいなの)を持っているのを見た時はさすがに驚いたけど。
5:50登山口出発。快晴だ。結構な登りをガンガン行く。
お花もそこそこにあって、綺麗だ。途中沢に出て、ここで一息入れる事ができた。
その時Kちゃんのザックから、前日のコンビニで"美味しそうだねー"と眺めていたキュウリの一本漬けが出てきた時は、爆笑だった。持ってくる?それ山に。。縁日とかで割り箸に刺さっているのは見たことあるけど・・・。"あー、美味しかった!!"と元気が出たようなので、良かったです。。
稜線に上がり、笹平という笹の中の道をしばし歩くと、眼前に頂上への急登がそびえている。なんで!頂上直下は!いつも!急登なの!!といつもの悪態を突きながら、上がっていき、
振り返ると雨飾山名物"乙女の横顔"が!!先ほど歩いた笹平の道が横顔に見えるのだ。あら、かわいい。みんな写真撮っている。知らない人にも声かけ撮ったり撮られたりしている。楽しい。
そこから頂上はもうすぐで、ほぼコースタイムで着いた。案の定まわりは雲だ。でもいいのだ。頂上はいつも達成感がものすごい。
朝宿の人が作ってくれた美味しいお握り弁当を頂く。Kちゃんの薦めるお菓子(ちっちゃいタッパーに入れて持ってきた、"世にも美味しいブラウニー"というお菓子を、世にも美味しいんだから食べよと勧めまくってくる)、食べながら雲の間からの眺めを堪能する。
さて下山。登りより綺麗に見える乙女の横顔に喜びながら、がんがん下っていく。下山は消化試合みたいなものだが、一番事故が多いので、そこは慎重にいく。
無事に下山完了し車中の人となり、泊まった宿でまたお風呂を借り、車を返し、新幹線の人となったのでした。
Kちゃんとの山旅は終始ゲラゲラ笑っている印象しかない。奥入瀬川を数十年後歩けたように、よぼよぼになっても近所の山を2人でゲラゲラ歩きたいものだと思うのである。
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