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岩木山と八甲田山 のんびり東北旅 ①

 9月中旬、今度はオットと東北へ。旅は続く。
数ヶ月前オットが、"9月に休みが取れそうだ"というので、"百名山行くわよー"と、企画立案。"温泉さえあれば、どこでも行くよ"というオットと、私の希望にぴったりの旅程を考えた。それは東北!
 結果ほぼ予定通り旅は進み、山に登っては温泉、また翌日も登って温泉、ちょっと美術館にもーというなかなか充実した三泊四日の旅となった。


眼光鋭く電車を待つ

 17日土曜日、それぞれザックにコロコロという出で立ちで新幹線に乗り込み、新青森駅に向かう。びゅーーん。後半くずれるというお天気の関係で、着いたその日に岩木山に登ることにする。

車の窓から

 閑散とした新青森駅前にてレンタカーを借りて乗り込み、街中を抜けると正面にドーンと見えてくるのが岩木山。山頂がぽこっとなっている。カッコ可愛いね。
 ふもとから結構な高さまで、有料の津軽岩木スカイラインが走っている。うねうねと登っていく。なんでもカーブが69個あるんだそうだ。車に弱い人は絶対酔うな。 
 
 駐車場着いて、14:20登山開始。すると登山口の看板に、"スカイラインが17:00に閉まるので、14時過ぎたら登らないように"と書いてあるではありませんか!おおー。少々焦りながら日差しが暑い中大汗かいて、がんがん岩だらけの道を登る。


下に駐車場が見える


結構な急登だけど、ゆっくり登ったら楽しそうな道だ。お天気も良いのに、急がなきゃーなのが残念。オットも頑張ってしっかり登り、15:20には頂上に着く。


もちろん鐘は鳴らす


結局1時間程で上がってきたのだが、2時間くらいかかったような気のする充実度だ。案の定頂上は曇りがち。ちょっと休んですぐ下山。 


このまま左方向に普通に降りても、時間も体力も間に合ったのだけど、乗るよねリフト。


途中リフトがあったので、すぐ乗る。迷わず乗る。

げらげら笑いながら乗る

 らくちんらくちん。これはもはや登山とは言いませんね。  
 無事駐車場に降り立ち車に乗る。ふぇぇ。またスカイラインを右に左にハンドルを切ってうねうね降りて、さらに小一時間運転して今夜のお宿に向かったのだった。
 この弘前郊外の道は両側ずっとりんご畑で、ちょうどものすごい数のりんごが、たわわに実っていた。あぁスーパーで見るりんごはここから来るんだなぁと感慨深い。これからスーパーでりんごを見かける度に、弘前に思いを馳せることになりそうだ。

 この日だけは温泉ではなく、"ブロッサムホテル弘前"というビジネスホテルにお泊まりだ。部屋はこじんまりと居心地が良い。シャワーして晩ご飯に出かける。周辺にいろいろお店があり、ここでもないあそこでもないーとしばし歩いて、オットが牡蠣の写真に惹かれて(牡蠣大好きマン)、ここにしようと入ったお店が正解だった。



"サカナバル サンチャン"新しくて綺麗な店内。結構お客さんがいる。牡蠣はもちろん、お刺身盛り合わせとかいろいろ食べたもの全部おいしかったー。
 カウンター奥で調理しているご夫婦の奥さまらしき人が、何度も視線を合わせて挨拶してくれる。こちらはちょっと離れたテーブル席なのだけど、その視線が"よく来てくれました!(にこっ)、大丈夫ですか?美味しい?(うんうんとうなづく私)良かった!(にこっ)"ーみたいな会話(勝手な脳内変換だけど)がなされて嬉しい。そうしてお安い。東京のほぼ三分の二くらいの値段だ。すっかり満足してホテルに戻り、バタンキューでしたとさ。




2022年12月20日 裏高尾からの富士山

  旅の記録は、来年にまたがってまだしばらく続きます。これを書いてる今は30日の夕暮れ。どんどん2022年が終わってゆきます。いろいろな事がありますが、総じて機嫌良く過ごせているなと、ありがたい気持ちでいます。
  
 昨年末に60歳となり、その数字と自意識との乖離に驚いたりするのですが、鏡に映るその顔は確実に皺とシミとたるみが満載で、これにも驚きます。まだ走ったり登ったりするにはそれほど困る事はないのだけど、回復に時間がかかったり、予定外の負荷への対応がままならなかったりしています。すなわちこれ老化という事なのね、と日々学びと経験を積んでいます。 
 なにより嫌なのは、やる気・気力のなくなる事です。ガンの治療をしている時、抗がん剤の副作用で気持ちが落ち込み、"無"の深淵をのぞき込んだような気持ちになったことがありました。あれは怖かった。あれと同じようなものがやってくるのでしょうか。老化の先に。今でも酷い風邪をひいたり、くたびれすぎると、やる気は消失しますが、一晩寝ると大体は回復します。人のしくみとして当たり前なんでしょう。でもあの時のぞいた深淵は深くて黒くて、一度取り込まれたら逃げられないように感じられました。 
 シミにも皺にも抗わないけど、"無の深淵"からは遠ざかっていたい。抗いたいと思うのです。といっても、自己管理しつつ機嫌良く遊びまくるくらいしか対応がわからないのですが、地面にまるく転がっているダンゴムシを面白がる心ーでもって、"無の深淵"に対抗しようと思うのですが、いかがでしょう。

 一年の感謝をーと書き出して、なんだか変な事になってますが。
これから小さな忘年会に行ってきます。久しぶりな友達と会います。来年はいっぱいいろんな人に会えるといいな。よしよしと背中や頭を撫でたいし、撫でられたいです。


12月初めのお誕生日に上の息子からもらった花。まだ元気。スゴイネー。

 
  

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