山焼き後の雲月山植物観察会(2022.4.23)
雲月山山焼きより2週間。どんな花が咲いているのか?を楽しみに、植物の専門家にレクチャーいただく観察会がありました。
まだまだ山は黒く、山焼きの雰囲気が楽しめます。
歩いてみると咲いている花の多さにびっくり。
今回はスミレも多く、全部で8種類観察できました。
見分け方を教えてもらったり、「匂い」と名前のつくスミレは実際に鼻を近づけてみたりと、図鑑だけではわからない部分をしっかり堪能しました。
匂いといえば、頂上付近の尾根で、「なんだか鼻につく匂いがするな・・」と思ったらヒサカキの花の匂いだとか。アンモニア臭でハエを呼ぶそう。こういうエピソードがあれば、花の名前も覚えます。
他にも、山で一番おいしいイチゴの花ナガバモミジイチゴや、食虫植物モウセンゴケ、 花の形が名前の由来のウマノアシガタなど印象的な植物もたくさん教えていただきました。
雲月山では火を使い山焼きという文化が継承されています。毎年同じ時期に火を入れることで、高い木がなく、草原環境が維持されています。そのため、地表面に光が届きやすく狭い面積に多種多様の植物が生育し、なんと広島県の14パーセント、北広島町の24パーセントの植物が確認されています。これを調べた研究者もすごいですね。
北広島町の保護区にも指定されており、人とのかかわりの中で維持管理されてきた自然環境は、地域でも自慢の山です。
毎年何度か登るけど、いくたびにいいね!が増える雲月山。
たくさんの人に登ってほしいなぁ。