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【参加して考えた】「吉野川第十堰の住民運動から民主主義を考える」(2022/3/5)

最初に

ろうきん森の学校(豊平)で開催された会に参加した。静かな熱気と刺激のある場で、シンプルだけど大切なことを学ぶ機会となった。参加できて本当によかった。

案内文より
現在、政治のあり方が問われるようなことが起こっています。
政治とカネの問題、投票率の低下など、現代社会においての民主主義が見失われつつあるように感じます。
住民運動・住民投票によって守られた”吉野川第十堰の住民運動”。今回は当時の話からこれからの民主主義について改めて考えていきます。

講演「吉野川第十堰の住民運動について」

午前の講演の講師は、伊勢 達郎さん(NPO法人自然スクールトエック 代表)。
自分は香川県出身ながら、この運動のことは全く知らず、伊勢さんの心からのお話で、イチから運動の内容、その背景について、運動の中心人物であった姫野雅義さんのエピソードに触れながら、たくさんの情報を聞くうちに、概要がわかってきた。
「環境問題を日本で初めて住民投票で解決した」という活動の中から、姫野さんや仲間たちの意識や技術、哲学を受け取った。
・反対派ではなく、共感を広げるもの
・「みんなを信頼しましょう」
・感情論にならない
・マスコミの利用
・誰もが語り合える場所(反対の人も賛成の人も集える、現在も解放されている)
・議会を変えたらいい
・デザインの力
・誰も傷つかない方法
・カンパとボランティアだけで
・ニコニコ笑って「徳島にきてください」
・騙されない人をつくりたい
・自分ができないときは市民にまかせる、信頼する
・「住民の力なすごいもんだなぁ」
・話を聞く力

気になったことばをメモしたら、たくさんたくさん。
関わる人の広がりから、吉野川というアイデンティティの大きさにも圧倒され、議論することや、表明することの大切さを具体的に知ることができた

ワークショップI
1「民主主義を機能させるためには?」 平尾順平さん
2「住民運動を実践シュミレーションしてみよう!」 安彦恵里香さん
 ワークショップII「全員参加型ディスカッションで民主主義を形にしよう!」

午後からは、二手に分かれてワークショップ。

●「民主主義を機能させるためには?」(ファシリテーター 平尾順平さん/ひろしまジン大学
●「住民運動を実践シュミレーションしてみよう!」(ファシリテーター 安彦恵里香さん/ハチドリ舎
どちらも参加型で、参加者が意見を交わしてより身近な民主主義を意識し、実践するには何が必要なのか?を考えることができたように思う。

印象に残ったことは、「聞く力」

相手を説得しようと思うと、話す力が必要なのでは?と思っていたけれど、姫野さんは1対1で「そうか、そうか」と相手の話をよく聞いていたそう。安彦さんのまとめにあった「民主主義はしんどいっすよねー。でも対話を終わらせてはいけない」も、その通りだと思ったし、グループで個別にでてきた「意見の表明って怖い」にも共感。
「市民を信頼していた」というワードも出てきたけれど、これはどうすればそうできるのか、まだわからない。
「信頼と対話」は理想論に聞こえるけれど、それを実践して社会を変えてきた人たちがいる。
何と心強いことだろう。参加者には、大学生もいた。

今を生きる

いい社会にしたい、世界が平和でありますように。
そんなことを語り合え、自分たちの手で実現できることを信じて、今を生きよう、と大袈裟でなく言える姿勢を分けてもらった。
参加できて本当によかった。

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