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職場体験のひとこま「茅葺き屋根の上で」(2022/8/2)
茅葺き屋根の見学
中学生が芸北茅プロジェクトに取り組む関連で、茅を購入してくださる下杉さんのお宅がちょうど茅葺き中と聞いて、見学に行きました。
昨年集めた茅が芸北の民家で使われるなんて、すごいこと!との思いで行ってみると職人さんが屋根にいます。
若手の女性3名が屋根を葺くにぎやか・にこやか・ハッピーな現場でした。
特別に中学生も足場にあがらせてもらい、「がんぎ」を使って屋根を整える作業をしました。
屋根からの景色はとってもよかったそうです。そして腕もものすごく疲れたとか・・。職人さんたちの凄さが伝わってきました。
私たちが芸北茅プロジェクトを始めた2016年ごろには、県内の職人さんもわずかで、技術が残るかどうかとっても心配でしたが、近年では、全国的にも茅葺きの文化や技術、職人さんへの注目が増してくのを実感しています。
茅葺き職人さんたちとはまたゆっくり話そうね!と約束し、屋根から降りました。
ゆるぎない暮らしと手仕事
そして、下杉さんのおうちの中で「冷たいものをどうぞ」と出していただいた青紫蘇ジュースのおいしかったこと!
ぐるっと見渡すだけでも数々のちいさな手仕事がある暮らしに、とっても感銘を受けました。建物内のあまだ(屋根裏)は、木組みがいい感じに煤けていましたが、それを固定する縄、炭焼きをしていた時のコモ、冬場に使う雪輪(かんじき)、手入れされた板間やそこを彩る布のパッチワークや奥様みちさんの着用しているもんぺ、家周りの野菜畑や田んぼ、衣食住がゆるぎなく支えられています。
下杉さんが「古くなって屋根からおろした茅も堆肥になって、また次のいきものが育まれていくんだよ」という言葉も力があります。
茅葺きの建物が残ることに加え、そこでの暮らし方や、手仕事という技術が大切なんだなぁということを体感しました。
願い
いつまでも、この風景が残っていきますように。
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貴重なおがら(麻)。軒先に使う。
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