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滝山川の水生生物観察会(2022/7/24)

雨が続いていた芸北ですが、観察会の日は気温もあがり川の活動もできる天候となりました。26名が集まり、内藤先生と足利先生が講師となり、滝山川の水生生物観察会のスタートです。最初に内藤先生から、網の持ち方など川のいきものを探すコツを教わります。「カワシンジュガイとアブラボテを見つけよう」との声かけから、約1時間の間ガサガサしながら各自でいきもの探しです。

参加者のひとりが、カワシンジュガイの殻を見つけました。貝の内側が真珠色をしていること、大きさから30年~40年生との解説がありました。
内藤先生によると、滝山川は、本流太田川では唯一のカワシンジュガイの生息地で、これは日本でも世界でも分布の南限となり、非常に希少ないきものです。

内藤先生が熱心に探していたのはアブラボテです。メスは産卵管といわれる細長い管を使い、淡水二枚貝の中に産卵し、貝をシェルターとして繁殖に利用します。カワシンジュガイとアブラボテの関わりを生物多様性という視点からも解説してくださいました。

他にも、「どろばえ」と呼ばれるタカハヤ、ユニークな顔つきのカワヨシノボリ、死んだ真似をするコオニヤンマのヤゴ、子どもたちに人気のアカハライモリやトノサマガエルなど、種類ごとに水槽に分けて観察したり、内藤先生からの解説に聞き入りました。

内藤先生が長年調査し、研究をされているカワシンジュガイの生きている個体も特別に見せていただきました。絶滅危惧種1類Bに指定されおり、個体だけでなく生息地の環境を守ることも大切であると再確認しました。その生息地である滝山川での観察会を通じて、いきものの生態や、暮らしとの関わりを学び、保全につなげていきたいと感じました。

観察したいきもの
タカハヤ,カワムツ,コイ,アブラボテ,ドジョウ,カワヨシヨシノボリ,トノサマガエル,ツチガエル,アカハライモリ,カワシンジュガイ,コオニヤンマ(ヤゴ),コヤマトンボ(ヤゴ),オニヤンマ(ヤゴ),カマツカ,カジカガエル(声),ミズカマキリ,カワトンボ,ヒゲナガカワトビケラ,オオコオイムシ

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それぞれのスタイルでいきものさがし
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ざざむしとも言われ、地域によっては食材にもなるヒゲナガカワトビケラ
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カワシンジュガイの貝が見つかった。中が真珠色。
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いきもの探しのあとは、水槽に種類ごとにわけてミニ水族館に!


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