【感染症疫学コース】第8回「交絡、層別分析、マッチング」を公開しました
大阪大学医学部附属病院感染制御部では、2023年11月から毎月1回のペースで疫学の勉強会を開催しています。
この勉強会の内容を編集し、CiDER-EDUで「感染症疫学コース」として提供しています。担当講師は中島一敏教授(大東文化大学 スポーツ・健康科学部健康科学科)です。
本日、第8回「交絡、層別分析、マッチング」をコースに追加しました。
本講義では、疫学研究において頻出する「交絡因子」への対処法として、層別分析とマッチング手法について詳しく解説します。交絡因子は研究結果に大きな影響を与えるため、その理解とコントロールは、信頼性の高い研究を行う上で不可欠です。具体的な事例をもとに、交絡をいかに適切に取り除くか、その技術をわかりやすく解説していきます。
講義内容(自動生成)
疫学研究における交絡因子とは?
交絡因子が研究に与える影響とその重要性
交絡因子を無視するリスク
データ分析における交絡因子の対処法
記述統計分析を通じた交絡の初期確認
データの層別分析によるグループごとの影響の検証
マッチング手法を用いたデータの精度向上
層別分析の実施方法とメリット
異なる層における因果関係の確認
グループごとの差異を評価する手順
マッチングによる交絡のコントロール
ケースコントロール研究におけるマッチングの効果
マッチングを用いたバイアス除去の具体例
疫学研究における交絡の実践的対策
交絡因子を適切に処理するためのステップ
交絡対策が研究の信頼性に与える影響
※ 本ページで紹介をしている講義内容の見出しは自動生成されたものであり、現在βテスト中です。あくまで参考程度にご覧いただき、実際の講義内容について正確な情報が必要な場合には、講義動画自体を直接ご確認ください。
スケジュール
疫学とは?統計学とは?アウトブレイク調査の基本ステップ
リスク比とオッズ比、P値と有意水準
疫学的思考、疫学研究デザイン、因果関係評価
診療と健康診断(スクリーニング) 感度と特異度、的中率
記述統計 正規分布となるものならないもの
関連の大きさの評価とインパクトの評価 リスク比、オッズ比、寄与危険度
バイアスと因果関係
交絡と層別分析、マッチング
2変量の分析 散布図と相関
多変量解析 重回帰分析
参考文献
Rasmssen SA, Goodman RA ed. The CDC Field Epidemiology Manual (English Edition) 1st. Oxford University Press. 2018 <LINK>
谷口清州監修. 感染症疫学ハンドブック. 医学書院. 2015 <LINK>
中村好一. 基礎から学ぶ楽しい疫学第3版. 医学書院. 2013 <LINK>
ヨハン・ギセック著. 山本太郎・門司和彦訳. 感染症疫学Modern Infectious Disease Epidemiology. 昭和堂 2006 <LINK>
小島寛之. 完全独学統計学入門 ダイヤモンド社 2006 <LINK>
Harvey Motulsky著、津崎晃一訳 数学いらずの医科統計学 第2版 メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2011 <LINK>
中原治. 基礎から学ぶ統計学 羊土社 2022 <LINK>
国立感染症研究所FETP 初期導入コース講義資料 <LINK>
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