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部分と全体

 共同社会から切り離された諸個人が,独自の人格や個性のない「大衆」として「運動」に動員されるのが全体主義の特徴である。「運動」の目的は,可能な限り多くの人を引き入れ,組織し高揚させる事で一人ひとりを絶えずあらゆる面で支配することである。
 大震災とそれに続く発電所の事故をきっかけに,近代化を推進してきたこの社会のありかたが限界に達した事がこれで露呈した。戦後の政治体制がどうであったかはひとまず置いておき,今後科学技術を社会の中でどのように扱っていくのか,そしてその制御と管理において,今までの社会がどのようなものであったのか,そしてどうあるべきか考えている者は誰だ。まさか…いないのか。
 見える箇所だけが綺麗に装飾された大阪の建築物が最近話題だ。「見えるところだけを取り繕う」精神を象徴しているように見えてしかたがない。

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練習問題,面白いはずがない。