台湾が親日的なホントの理由。知らなかった残酷な歴史 − 二・二八事件と白色テロについて。
1945年、大東亜戦争が終わった。
でも、台湾では、戦争は終わっていなかった。
日本軍が去り、中国国民党がやってきた。
そして、新たな戦いが始まった・・・
台湾が親日的な理由
前の記事でも書いたけど、台湾では、日本統治時代から生きてきたおじいちゃんおばあちゃんと交流してきました。そこで聞いた、台湾の戦後の歴史について。今まで知らなかった、残酷な歴史。。
台湾人には親日家が多いって、聞いたことある人は多いと思う。でも、どうして親日なのか、っていう質問に答えられる人は少ないんじゃないかな。
私は、日本が統治していた時代にインフラを整備したからだと思っていた。
もちろん、それも事実。
荒野だった土地を田畑にし、道路・上下水道・電気などインフラを整備し、高い水準の教育を施した。日本人を尊敬している、日本統治があったおかげで、それを基盤に台湾は戦後に経済発展を遂げることができた、感謝している、とお会いしたおじいちゃんおばあちゃんも言ってくださった。
※このような日本統治時代の話については、本やネットでたくさん情報が出ているから、知りたい方はぜひ調べてみてください。
でもね、私たち日本人がそうであるように、その状態が当たり前として育っただけだったとしたら、そこまで感謝していなかった、、かもしれない。私が日本の教育を受けたことにそれほど感謝していない(これも考えてみればおこがましいけど)のと同じように。
台湾の人たちが日本の統治の素晴らしさが分かったのは、比較対象があったから。その比較対象というのは、日本統治時代の後にやってきた、蒋介石が率いる中国国民党の時代。
この時代の、非人道的な政治の話を聞いて、私はショックで言葉が出なかった。
二・二八事件と、白色テロ
「イヌのあとにブタが来た」と当時の人たちは揶揄したと言います。イヌは日本軍、ブタは国民党軍のこと。規律正しかった日本兵に比べ、服は汚くだらしなく、教育水準も低く、暴行事件も起こす国民党軍の兵士たち。。
それに対し台湾の人たちは反感をもち、遂に衝突し、結果、台湾の人々が大量殺戮されたのが、二・二八事件。そしてその後も、蒋介石による台湾人の虐殺は続いたそうです。
「共産党の集まりに参加した」「毛沢東の本を読んだ」らしい、などと言いがかりをつけて、監禁、拷問、銃殺・・・
特にターゲットとなったのは、リーダー級の人たち。
なぜなら「彼らがいると統治しづらいから」。
日本の統治によって高い水準の教育を受けてきた台湾の人々に比べ、国民党軍の方が水準が低かった。
例えば、台湾に来て蛇口から水が出るのを見て驚き、水道の蛇口だけを買ってきて壁につけ「水が出ないじゃないか」と怒った、というほど。
それくらい違っていた。
乱暴な言い方をすると「頭がいいと、何かすると合理的に文句を言ってくるし統治しづらいから、頭がいい奴を抹殺してしまえ」と、そういうこと。
弁護士や医師、リーダー級の人々が、ありもしない難癖をつけられて投獄、監禁、虐殺された。その拷問は、爪を剥がすなんて軽くくらい…という話も聞いた。
私の隣に座っていたおじいちゃんも、弟さんがこの白色テロの犠牲になった、とおっしゃっていた。この時代に生きてきた人々で、親類や友人が犠牲になっていない人はいない程、だったそうです。
日本のために、日本兵として戦った方々が、戦後こんな残酷な経験をしてきたなんて、知らなかった私が恥ずかしく、涙が止まりませんでした。
二・二八事件と白色テロについて、その時代を経験した台湾の方の記事を見つけたので、ぜひこちらを読んでみてください。
http://taiwanrevolution.blog52.fc2.com/blog-entry-74.html
歴史を知ることは、記憶を取り戻すこと
この白色テロについては、あまり知られていない。
その原因の1つは、弾圧を恐れて台湾の人々も言う勇気がなかったこと。
もう1つは、今の日本の教育が中国寄りだということ。
台湾から帰ってきてから、もう10日くらい経つんだけど。そして、この台湾の歴史については多くの人に知ってほしいと思ったんだけど、なかなか書けなかった。
歴史について、調べもせずに軽々しく書けないなって思ったから。
でも考えた結果、私が聞いたことを、ほぼそのまま書きました。
私、一時期、戦中戦後の歴史について色々調べていた時期があって、偽証が多いのに愕然とした。写真も文章も証言も、事実も、都合のいいように塗り替えられていく。ほんの数十年前のことさえも。
結局、過去の真実なんて分からない。
歴史についてある程度正しい認識を持つことは必要だけど、どれが真実だと争っていても仕方ない。もう調べなくていいや、と思っていたの。
でも、台湾に行き、やっぱり知りたいな、と思った。
株式会社縁の代表、伊藤研人さんが言ったことにとても共感した。
「歴史を知ることは、記憶を取り戻すこと」。
戦争に反対だとか、何が正しい正しくないと言う前に、事実を知ること。
それは、日本人という民族としての記憶を、取り戻すこと。
それは、今を生きる私たちが、最低限、できること。
私は、記憶喪失のまま生きたくないの。
記憶を取り戻した上で、私は私として生きたいって思った。
過去の真実は知ることはできないけれど、事実の一片は知ることができる。これは事実だって、直感で確信できることがあるから。
台湾で日本兵として戦い、亡くなった方たち。日本兵として戦ったにも関わらず、日本が敗けたために、もらえるはずだった給与も受け取れず、日本から保障もされず、国民党からの弾圧を受けてきた方たち。
そういう人たちがいて、今、私が生きているのだということ。
私にできることはほんの僅かというか、
できることなんて無いのかもしれない。
今を生きる私が最低限できることは、知って、感謝を捧げること。
そしてその上で、私は思い切り、今の私を生きていきたい。
他にも台湾のこと、少しずつ、書いていきます☆
PS.
台湾が親日的なのは、民族性もあると思います。台湾の方々はとても優しく親切な方が多く、大好きになりました。これは、島国ということもあるんだと思う。
常に他国からの侵略の脅威にさらされる大陸の人々は攻撃的な性格になりがち・・・なんじゃないかと。
それともう1つ、日本の人々が親切にしてくれたから日本が好き、という方もいました。政治レベルでは色々あるけど、人同士の繋がりがやっぱり大切だなぁって思います。
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