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UI設計と利き手の話

こんにちは。しっくりくる画像がすぐ見繕えないときの便利なカバー写真です。日記書くの、いつもギリギリ気味。朝活にシフトしようかなぁ。

デザイン力を上げるには?という質問に対するお返事
さて、本題。以前WEBデザインのスクール講師をしていたのですが、その時、駆け出しデザイナーさん(生徒さん)によく「どうしたら、デザイン力をあげられますか?」と質問されていました。
そのとき答えていたのが、「身近なものが、右利き用か左利き用か観察してみて、なぜそう思ったのか理由もいっしょに考えてみて。それに慣れたら、利き手が関係ないものでも、なぜその色なのか、かたちなのか、自分なりに考察してみてね」と答えていました。
デザインというと、いいなと思うデザインを観察してみるのももちろん大事なのですが、それだけだとどうしても好みに偏ってしまいがち。
そんな時こそUI設計にも着目してみるとおもしろいかもしれないと思うのです。

UIとは?
UIとはUser Interfaceのことで、操作をするときや今書いているnoteに投稿するときの画面、キーボード、トラックパッド、それ以外にも例えば自販機のお金を入れるところ、飲み物を選んで押すボタンなんかもUIに入ります。ガワですね。

以前、デザインの日記でも触れましたが、世の中のデザインの多くはUI設計にあって、これはAIが発達してもまだ人の手も必要なんじゃないかなと思う領域です。人が実際に使ってみてどうかなー?って検証したりするからね。
さて、突然ですが、下のアバウトな時計のイラストを見てみてください。

でかい。。。。

何か違和感がないでしょうか?実はこのイラスト、腕時計のサイドについている「リューズ(竜頭)」の位置が左右逆についています。
リューズは通常右側についているのですが、これは多くの人が腕時計を左手につけ、利き手である右手で時刻合わせなどを行うためです。

わたしは左利きなので日常でつかうものに「これは右利き用だな」という認識をもつことができます(使いにくいから、「むむ、これは右利き用だな」と感じる)不便ではあるものの、なぜその形なのかを考えるきっかけがたくさんあるといえば、職業柄ラッキーでもあります。(ポジティブ)
左利きにとっては不便なところもありますが、世の中の多くの人が右利きの世界で、モノを扱う上で、安全に効率的に使うため、右利き用に設計するのは合理的であると言えます。
ネジは右手でドライバーを持った時には力を入れやすい時計回りが「しめる」、駅の改札のIC読み取り位置(右)、ペットボトルも左手でボトルを固定し、右手でキャップを持って開ける時少し力が入りやすいよう時計回りです。
ちょっとおもしろい例でいうと、宇宙飛行士の装備の文字は左右逆転し、鏡文字で書かれています。これは船外活動をする際、鏡で写して確認するためです。

このように、扱うもの(UI設計)にはすべて「なぜそのデザインになったのか」理由が存在します。自分がUI設計寄りなこともあり、「デザインって、おしゃれとか洗練されたとかそういうだけじゃないんだよ」っていうが伝わるといいなーと思っています。

右上の三本線(ハンバーガーメニュー)についての画像

なんか、いい感じ?にしめっぽくなっちゃったので、今日はこの話題だけにしようかな。
身近にあるものこそ、「なぜその色なのか」「なぜそのかたちなのか」観察してみるのも、デザイン力を養うトレーニングになるかなと思います。
デザイン力を上げるほかに、「なぜその設計なのか」理由を考える習慣があると、自分がお客さんやチームにデザインをレビューする際、説得力のあるプレゼンをする力にもなるので、ひとつの案として取り入れてみてください☆

ではまた!

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