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イタリアのコーヒーで面白いもの発見:「Push&Coffee」ワンタッチで熱くなる!
イタリアのコーヒーで面白いものを発見した。
その名も「Push&Coffee」
袋を押して、シャカシャカ降ると、熱くなる!
どういうことだ??
マンマが面白いと送ってきてくれた動画がこちら。
マンマが面白いって送ってきてくれた📹
— Aurora@マンマのイタリア家庭料理🇮🇹オンライン×家庭料理 (@ciao_AoiAurora) October 9, 2021
すごい😱イタリアのテクノロジー🇮🇹
振ったら熱くなるコーヒー、
その名も「Push&Coffee」☕️
こんなの初めて見た😳 pic.twitter.com/ToclflNxQA
使い方は次の3ステップ。
①電源マークを押す
②シャカシャカ振る
③2分後には熱々のコーヒー!
原理はホッカイロのような感じなのだろうか。
今度、社長に聞いてみたい(さすがに企業秘密かもしれないが)。
(ちなみに、この社長はすごく良い人で、私たちのオンライン料理留学「Serie A」の活動をとても応援してくれている。)
もちろんバールでの1杯には代替出来なくても、オフィスで飲んだり、長距離移動の時などに良いかも知れない。
しかし、何ともありそうでなかったプロダクトである。
今までなかったのは、ある意味、イタリアっぽくないからだろうか。
商品の作り方としては「日本的」だなと思う。ペットボトルのお茶、缶コーヒー、今年大流行の「生ジョッキ缶」まで、普通なら諦めるシチュエーションの隙間を、技術で解決するのが日本だと思うからである。
「家で窯焼きピッツァ食べるのは無理だよね。だから窯焼きピッツァ食べたい時はピッツェリアだね」と、’窯焼きピッツァ風冷凍ピッツァ’を到底信じないイタリアに対して、
「家でもビールサーバー’のような’ビールが楽しめる」というものを生み出して、実際にそのクオリティがかなり高くて、それを喜んで受け入れる土壌が日本にはあるのである。
それはさておき、美味しいのか?
マンマいわく「かなり美味しい」とのこと。
コーヒーの味にうるさいイタリア人に「うん」と言わせるのは、大変な努力を要することが想像される。
どれくらいうるさいかというと、20歳の子供でさえ家のコーヒー豆が変わったことにヤンヤと抗議をし、26歳ともなれば、街の中のバールの味の違いを熟知していて、どのバールのコーヒーのどれが美味しいか、なぜ美味しいのかを熱く語ってくる。驚いた。
そんな環境で育った彼らが出すコーヒー商品は、彼らのお目にかなった商品が出来上がってくる。スターバックスがイタリア人相手に勝負出来ないわけだ。
そして、社長のLeonardoは、自らが美味しいと思わないものを世に出すような人ではない。
余談だが、こうした傾向は、イタリア人の経営者に多いように思う。己の中にある種の「徳」や「美学」があって、例え天井が知れていても、自分が愛せる仕事を行う。市場ばかりを見て極端に金儲けに走ったり、なんとなくの中和策でGoということがない。私が接してきた人々から得た肌感覚だが、イタリアの企業が家族経営が多いことも考えると、なんとなく外れてはいない気がする。
というわけで、話が広がってしまったが、何が言いたいかというと、「美味しいコーヒーをいつでも飲みたい」という、イタリア人の90%に共通した願いから出た、ストレートで面白い商品だということで紹介したかった。
マンマが送ってくれたので、もうすぐ届くこのコーヒーを飲んでみるのを楽しみにしている。
果たして、美味しかったら?
美味しかったら、即座に私の職場の(めちゃ不味い)ジョージアコーヒーのマシンと替えてもらうよう、会社の総務に交渉してみよう。笑
ちなみに、レオナルドの会社はここ。
食品科学の研究をしたり、学校にフルーツを配布する事業をしたりしている。
では、Buon caffe☕