宮島達夫『それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く』(東京都現代美術館)
INFPは大器晩成型なんて言われたりする。
例に漏れず、私も何かと遅めだ。でも宮島達夫さんのこの作品は、「生きるスピードは人それぞれで、ゆっくりな人もいていいんだよ」というのを示してくれている気がする。
東京都現代美術館の常設展の最後に置いてある作品。真っ赤なライトで少しギョッとするが、どぎつい赤色のLEDライトで何が映し出されているかというと、全体で1728個の数字が並んでおり、それぞれ異なるスピードで1〜9までカウントアップしている。
どのような解釈が一般的かは知らないが、わたしには「人生の速度は人それぞれで、多様である。どんな人もからなず死ぬ。自分のペースで生きよ」というメッセージに思えてありがたかった。
人生の速度について悩んだ時というのは以下の様な時があった。私が22歳だかの社会人なりたての頃に「日銀の同期がいて、女性営業職のエリートで、もう結婚していて子どもがいるよ」とか最近も「あの夫婦は家買ったらしいよ」とか聞くと、みんなすごいなぁと思って特にどうしようもないのに焦ったりする。
一番カウントアップのスピードが速いマスを探したんですが、私の調べだと恐らく左下の方にあるやつだったかと思っています。
作品名 それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続くKeep Changing, Connect with Everything, Continue Foreverアーティスト 宮島達男 MIYAJIMA Tatsuo
所蔵館 東京都現代美術館