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無菌室

「美観のため、洗濯物を外に干さないでください」。

人が殺されたわけでもなく、病死しただけの部屋でも「心理的瑕疵あり」。

キレイではないけれど味のある店が並ぶ区画の再開発。出来上がるのはキレイなだけのどこにでもあるような商業施設。

どれも近頃よくある話。

つまるところ、「生活」を汚いものとして排除しようとしている。
ぼくにはそう思えてならない。

この病的なまでのケッペキは、ぼくたちをどこに連れて行くのだろう。

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