生の盲信
明日は〇〇をしよう。
そう思って眠りにつくことは多いし、きっと大勢の人たちも同じ。
けれど、どうして僕たちは、「明日」が来ると思い込んでいるのだろう。
誰も、明日自分が生きてるかさえわからないのに。
でも、明日が来ないかもしれない、と考えながら布団に入るのは、怖い。
「死」という得体の知れない何かが、夜の帷に乗じて、僕の思考に潜る。それは、眠りという安寧に甘んじることを許さない。
だから僕はこう思い込むことにした。
「明日はきっと来る」
そして僕はふと気が付いた。
みんな、心のどこかで同じようなことを思ったから、明日が来ると盲信しているのだと。そう信じなければ生きられないのかもしれない。
なぜなら、死への恐怖は僕たちに取り憑いて、じわじわと気持ちを蝕むから。
本当にそうなのだろうか…?