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#24 町田のリニアルートで再び気泡 因果関係不明

1月22日午後、町田市小野路のリニア中央新幹線大深度地下トンネル掘進ルート上で、気泡が発生しているのが確認された。23日13時現在、トンネル工事との因果関係は確認されていない。

今回の発生場所はシールドマシン後方10~15メートルの掘進ルート上。
前回の発生場所からは50メートルほど。

22日午後4時半ごろ、道路端の側溝の底から気泡が発生しているのを地元の住民団体・リニア中央新幹線を考える町田の会のメンバーが確認。JR東海の東京工事事務所に電話で知らせるとともに、地元の施工会社(共同企業体=JV)の事務所を訪れて動画を見せ、酸素濃度の測定を求めた。
気泡の発生は17時2分に止まり、その直後にJVの担当者が現場に到着。
「気泡が止まっているので緊急性なしとして帰る」という担当者に、住民側は側溝の水面付近の酸素濃度の測定を求め、「わかりました」と応じたという。
再び現場を訪れたJV側は「側溝のグレーチングが開かない」として隙間からの測定のみ行い酸素濃度20.9%を確認。これについて住民側は「工具が必要だと伝えていたのに不誠実だ」としている。

この地域での気泡の発生は去年10月、付近の民家の庭先で確認されたのに続いて2回目だ。今回の事象について因果関係はまだ確認されていないが、前回の事象についてJR東海は去年12月、工事の影響で発生したことを認めている。

JR東海は同月、原因と対策について説明するオープンハウスを開催、さらに5メートルの「保全掘進」でも気泡や湧水の発生は確認されなかったなどとして、1月23日以降の調査掘進再開を表明したばかりだった。

JR東海が地元住民に配布した文書

気泡の発生から一夜明け、JR東海が調査掘進再開をこの日以降とする1月23日。朝、住民団体メンバーがJR東海側に確認したところ「地表面の酸素濃度が20.9%であり、気泡も発生していないことから影響ない」との見解を繰り返した。住民団体側は、地域一帯の調査を行い、結果を広く公開することや、その結果の公表を行なわないまま「調査掘進」を再開しないことなどをJR側に緊急に申し入れた。

(情報は2025年1月23日午後1時現在です)
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