皿の欠けを漆で継いだ
三男がフランスへ二度目の料理修行に出発する前、皿を2枚プレゼントしてくれた。
青色と黄色の皿。
十年経つうちに縁が欠けてしまった。
黄色のが2年前に欠け、今年の夏は青色のが欠けた。
このままではいかにも氣が整わない。
それで、京都の鹿田漆店さんにお世話になって漆を手に入れ、
漆のペーストを作り、それで欠けを埋めて、その表面に錫の微粉を載せた。
漆が硬化完了すると、水洗いもできる。
でも電子レンジは使えない。
錫の微粉は少し硬いから、メノウ石で撫でても光が出ない。
なので「ザラッ」としたこの微粉を蒔いたままの感触を楽しむことにした。