No.34 未完成のフラストレーション

フラストレーションが溜まると筆を執りたくなる。

夜(概ね22時以降)にパソコンを触ると睡眠に支障をきたすので、差し迫った事情がない限りは避けている。
それでも今日は触れずにはいられないほど、noteを書きたくなった。別に大した意義はない。本当に、フラストレーションが溜まって爆発しただけだと思う。

爆発するまでの小さなキッカケは2つあった。

まずは1つめ。
最近、Youtubeで外見も声もパフォーマンスも、すべてが「どストライク」な歌い手さんに出会った。
失礼を承知の上で正直に書くが、私はその歌い手さんの酸いも甘いも嚙み分けたようなアダルティな雰囲気と、動画のコメント欄に書かれていた「イケオジ」のワードから、勝手に年上だと思い込んでいた。

しかし、繰り返し動画を見るうちに違和感が強くなった。彼の中に、つるんとした若さを感じたのだ。

違和感は当たっていた。どうやら彼は私より一回りも年下らしい。
その事実を知った時、私は愕然とした。歌い手としての確かな実力、魅力あふれるくっきりとした個性。
まだまだ可能性がありすぎて目が離せないじゃないか。
そして、つい、今の自分と比較して、あまりにも未完成な自分に絶望してしまったりもした。

キッカケの2つめ。
「パーティーが終わって、中年が始まる」という本だ。
昨年から仕事の休憩時間に読書をしていて、ちょうど今読んでいるタイトルがこれだ。終わりが近づいてきたので一気に読んでしまおうと思い、職場から家に持ち帰っていたのだった。
クォーターライフクライシスからミッドライフ・クライシスへ向かおうとしている私には、チクチクと刺さったり、ウキウキとした若さを思い出したり、半身浴のぬるま湯のような心地よさを感じたりと、自分自身の心の機微を知れる一冊だ。

このnoteを書き始める直前までページをめくっていたのだが、読んでいるうちに、その”心の機微”に耐えられなくなってしまった。

そんなわけで、ウイスキーの水割りを飲みながらnoteを書き始めた。
”読ませる”ような面白い文章でもなんでもない、ただのお気持ち表明だけど、何年後かの自分に届く時がいずれ来るだろう。
今日の私はこんなことを考えていたよ、と。

じゃあチラシの裏でもいいのでは? って思うけど、チラシの裏だと私はきっとゴミの日に捨ててしまうから、誰かに見られている意識を持ちながらネットの海に放り投げるのが、やはり性に合っているのだった。

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