見出し画像

普段着をよそ行きに変えたアクセサリー~Chuui誕生物語<後編1/2>~

【陶器アクセサリーとの出会い】

ケニアでの生活に慣れ、週末の楽しみになっていたアクセサリー探し。そんな中、出会った1つが陶器アクセサリーでした。型にはまらないユニークなデザインや日本人にはない色彩感覚は、アフリカの大地、そこに住む人々の感性がそのまま表されているようでした。そんなアクセサリーは新鮮で見ているだけでもとにかく気分を明るくしました!あれも可愛いこれも可愛いと乙女ゴコロをくすぐるものばかり。また、陶器素材を使ったアクセサリーは初めてでした。

【普段着をよそ行きに変えた陶器アクセサリー】

初めは使い方もあまりわからず、更に陶器ビーズを使ったアクセサリーって重くないんだろうか?可愛いけれど洋服に合わせづらいんじゃないだろうか?そんな事を思いながらも、見た目の可愛さに魅了され少し小ぶりなネックレスを1点購入しました。すると今までのアクセサリーと違って存在感がある分、不思議と洋服が素敵に見えたのです。「ただのTシャツ&ジーンズがよそ行きに見える!」それが陶器アクセサリーを身に着けた初めての感想でした。先入観として持っていた重さや洋服との相性は心配する事なく、むしろ何でもないコーディネートをよく見せてくれる事に魅了され、コーディネートを考えるのが楽しみになっていきました。また、これによってケニアの環境であきらめていたオシャレを楽しむことができるようになったのです。

【社会貢献に繋がるアクセサリー】

画像1

どんどん好きになっていった陶器アクセサリー、きっかけは見た目の可愛さや現地でオシャレをするのに重宝していたため購入をしていました。が、すぐ後にこのアクセサリーが雇用を生み出すために駆動してきたフェアトレード商品であり、工房である事を知ります。自分が購入する事で「ケニア社会で不利な立場にある人たちに雇用を提供し、維持すること」をサポートする事ができる商品でした。途上国だからといってその労働力や物を安く売り買いするのではなく、物としての価値を高め正当な価格で販売することによって働いている人達にも利益をきちんと還元している商品であり事業である事を知ったのです。

工房ではその品質管理もきちんと行われており、ビーズの大きさや色の出方が少しでも規定から外れないように各工程ごとに徹底されていました。工房で働いている女性たちは楽しみながらも真剣そのものでした。物や人・時間の管理が日本ほど容易でないケニアでここまで整えられている環境から、工房の歴史と自分で仕事をして収入を得たいと言う彼女達の真剣さが伝わってきました。

画像2

雇用者のほとんどは何らかの理由でシングルマザーとなったケニアの女性達です。仕事を得る事が難しいケニアで定職を得る事、自分が働いて得たお金で家族を養えて、子供たちに教育を受けさせることができる。それは彼女たちにとってとても自信になりそれまでの生活を大きく変える事になっています。その背景を知った事で、私自身も何を選んで購入するか、そこにはどんな背景があるのかをより意識するようになりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?