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アフリカのエネルギーを、ビーズに乗せて

「早く私にも見せて!」。工房中で回覧したのは日本の女性たちがアクセサリーを身にまとった写真だ。それは工房で働く女性 たちの大きな喜びとなった。私は赤道直下ケニアの土を原料とした陶器アクセサリーをケニアのシングルマザーたちと製作している。アフリカらしさを生かした魅力ある製品を届け、手にした人の満足とその先にある生産者の継続雇用を目的とした事業だ。

活動のきっかけは、国際協力の仕事がしたいと向かったケニアで感じた自分の無力さだった。助けられているのは私ではないだろうか。物質的に貧しいながら日々エネルギッシュに生きるケニアの人々の姿が心に響いた。私が今できることは何か。模索するなかで、縁あって雇用創出を目的とした工房に出合った。手仕事から生み出されるアクセサリーには彼女たちの大らかさ、エネルギッシュさが詰まっていて魅了された 。

日本市場で販売するには品質など細かい部分を整える必要があった。継続雇用が可能となるための適切な利益を確保できる デザイン・品質、そして製品価値を正しく伝えるブランディングが必要と考え製作に努めている。その大きな原動力は、明るい未来を信じる職人たちとの信頼関係、そして製品を手にした人たちからもらう喜びの声だ。一歩ずつだが必ず努力が実ると信じみなで協力し活動している。


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