#273【日記】性被害の話に戸惑う男性へのポスト
今日もお読みくださってありがとうございます!
なんか連日、性犯罪の嫌な話ばっかり、怒りばっかり書いて申し訳ないのですが、自分にとってはとても大事な話題なので、今日も書く。
ナカイの窓とバカリズム
この状況で「ナカイの窓」6年ぶりとかCHABANすぎてなんなん。
バカリズムも「1歳の息子がかわいい」ってだけなら全然ほっこり話なのにわざわざ「若い女性のあざといかわいさなんて目じゃない」と付け足していて。
バカリズム昔好きだったけどコントDVD借りたらミソジニーがひどくてみなくなった。
共演のさっしーとかどう思ったんだろ。
自分の妻だってそういう仕事だったよね?
こいつがさもアプデしてます仕草で出てるから「家事ヤロウ」って見る気しない。
売れないうちに何かをくさす芸風ってあるあるだけど、売れた今も結局ミソジニー変わってないんじゃん。
「男性である自分も責められている気分」へのとあるポスト
さて。
性被害経験がある女性のポストで、とても共感したものがあったので引用します。
一般的にはどうかわからんけど、わたしは顔と名前が一致する関係性で性被害の話をしようと思った相手は男女問わずものすごく少ないです。
よほど信頼している相手にしかしません。
男性は交際相手、女性は学校や職場が離れても一緒に旅行に行くくらいの友達(あ、でもふたりしかいないや)でした。
結果。
男性からはほぼ戸惑われ、それだけならマシなほうで、たいていは「同じ男として責められている気がする。俺が悪いわけじゃないのにそんなこと言われても」と反発されました。
女性の二人のうち一人は親身に聞いてくれたけどもう一人からは詳しく被害を聞きもせず「女なら痴漢の一つや二つの経験みんなあるでしょ」と遮られて一般化され、その話はそこで終了。
結局なんか嫌な思いをすることが多かったです。
別に、元交際男性たちに対して、「同じ男性であるお前も悪い」とか言ってないし思ってもない。
戸惑ったり、「俺は悪くない」という一次反応に対しては一定理解もできるし、それをもってただちに「性加害を擁護している」とは思わない。
けど、論点すり替えだな、とは思う。
お前の話、今してねえよ、というか。
大体彼らが「俺は悪くない」というならわたしだってなんにも悪くないよ。
また同時に、それだけ、自分の体験が、よく聞くことではないことを思い知って孤独にもなりました。
女友達の「女なら痴漢の一つや二つ」というのは、すり替えという意味で男性の「俺は悪くない」のミラーなのかもしれませんね。
ならばなぜ話すのか?
ならばなぜ話したいと思うのか?
この話になんて応えてもらえたら満足なのか?
上のポストを手掛かりにわたしが考えた結論は二つです。
①性行為の、"被害記憶やPTSDが出るおそれのある行為"である側面をわかっておいてほしい
「加害者と同じ男の俺」という認識をいちばんに示されると、わたしは、結構絶望するんですよね。
たしかに、男性から性加害をうけた女性に対して性行為にのぞむ立場としての「加害者と同じ性別」という自認はありがたいなと思います。
交際男性に被害の話をするのは、性行為の、"被害記憶やPTSDが出るおそれのある行為"である側面をわかっておいてほしいからです。
とはいえ。
先に書いたとおり、まっさきに男か女かの軸で「男だ」との立場を示されることには、絶望感を感じてしまう。
それはなぜか。
②男である前に人間として、同じ人間であるわたし(被害者)への哀感や連帯を示してほしい
まっさきに男か女かの軸で「男だ」との立場を示す前に、「性加害を擁護するか許さないか」の軸で許さない側に立つことを表明してほしいのです。
わたしは、男である前に人間として、同じ人間であるわたし(被害者)への哀感や連帯を示してほしい。
まあ、わたしのごく個人的な、半径2メートルの、指の数に収まる人数くらいの話ですので、お気持ち表明程度のことですが……。
だから、あらためて、わたしはあらゆる性暴力被害者に連帯を表明したい。
だから、あらためて、わたしはあらゆる性暴力被害者に連帯を表明したい。
42歳の女に性加害された10歳の男児のニュースがありました。
弁護側は犯人に恋愛感情があったからと情状酌量を求めたそうです。
女性への性暴力に反対している人でこの犯人女性を擁護している人を、寡聞にしてわたしは知りません。
また、この件で女性が「犯人と同じ女性だから自分が責められているようだ」とか「犯人と同じ女性だから自分は何も言えない」などと言った例をわたしは知りません。
性加害はNO、それだけです。
また、交通事故のケースで、加害者でない運転手が被害者に、自分も運転するから責められている気がする、とか、自分には何も言えない、と言った例も聞きません。
自分も運転するから安全運転気をつけようと思う、とかならあると思うけど。
そういうことなんじゃないかな、と思うのでした。