村上春樹「風の歌を聴け」再々々・・読。<その2>
こんにちは。CHU-TEA-COKEです。
音楽配信しています。大手配信サイトで聴けるので、よかったら聴いてやってください。
今回は引き続き、村上春樹の「風の歌を聴け」を読みます。
完全なネタバレですので未読の人は気をつけてください。
11、12、13、14
起承転結の承の始まりという事で少し変化を持たせるための章なのでしょう。カリフォルニアガールズのレコード。5年前ということは高校2年くらいの頃か。次の章で左手の指が4本しかない女性と再会するための前置きくらいのものでしょう。何か隠された伏線があるのでしょうか?Tシャツをもらっているということは名前を当てた事になる。「直子」かな?って思ったり。
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僕は彼女のことをほとんど知らないが、彼女は僕のことを結構知っている。という感じ。そして彼女は僕のことを嫌っている。僕が存在している間は鼠に会えないということを知っているのではないだろか。本当によく知っている相手なのに、自分の事を知らない風に話しかけられるのはとても不愉快なのだろうな。と。
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この章を読んでいると僕と鼠が「解離性同一症」の別人格であるという推理が揺らぎます。どう捉えても二人が実在しているようにしか受け取れない。
鼠の誕生日が9月である事がわかるけれど。これが最後の「ハッピーバースデイ、そして ホワイト・クリスマス」につながるのかどうか。
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ビーチボーイズのLPを貸してくれた女の子を探す。お前とは口も聞きたくない。というクラスメートの話は、僕がそのトラブルを知らない事で、僕とは別人格の人間がトラブルを起こしている事がわかる。ふと「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を思い出した。
ビーチボーイズのLPの女の子は大学まで進学しているので、存在していると思われるが、クラスメートが彼女の存在を知らない事が気になる。
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この章もいろんな伏線が張られているのだろうけど私には見えない感じ。
左手の指が4本しかない女性が電話番号について語るけれど、僕と鼠は同一人物なのだから電話番号は知っているはず。それを僕に悟られないため、もしくは僕自身が鼠と同一人物である事を認識しているかどうかを確認するためのやり取りなのかな?と。ジェイズバーでのやり取りもフェイクかなと。
私にはわからないですけどね(笑)。このセリフのやりとりも意味がわからないですね。うーん。
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僕は21歳になる・・・・・僕は21歳で・・・。ちょっと言い回しに違和感がある。おかしいのだ。最後のセリフのハッピーバースデーは12/25なのだ。8月時点で21歳というのは違和感あり。もし次の年であれば21歳になる。という表現は使わないのでは?何かしら謎が隠されているのだと思うけど。19の語りは僕と言ってるが鼠の語りなのかもしれない。
3人の女の子と寝た話。
最初の女の子はビーチボーイズのLPの女の子ではないのか?鼠が付き合っており、僕はほとんど付き合いがないと。
二人目の相手は、多分、左手の指が4本しかない女性だと思うのだけど。
3人目の仏文科の女子学生。これもビーチボーイズのLPの女の子ではないかと思ってる。春休みに亡くなっている事と、ビーチボーイズのLPの女の子が春に部屋を出てそれっきり。というのが重なっている。英文科と仏文科で違っているが、これは瑣末なことのように思う。
この後、この説を証明できるかどうか、読んでいきたい。
20
左手の指が4本しかない女性が双子である事がわかる。8で20歳よりもいくつか若い。と書かれているがこれは僕の主観であり実際は同じ年なのだろう。すなわち、ビーチボーイズのLPの女の子と双子であると。そして妹は3万光年くらい遠くにいる。と、これは亡くなっているという意味だと思う。
すなわち、この物語は同じ姿を持つ双子の二人の女性と二つの人格を持つ一人の男性の恋愛物語なのだ。起承転結の承としてはきれいに物語が進んでいると思う。
今回はここまで。続きは書くかもしれないし、書かないかもしれない。
もしこちらのnoteが面白かったという方はぜひ私の曲を聴いてください。