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みなさんは『糸』がどうやって作られてるか知ってますか?【前編】
こだわりは暖かさとして伝わる
を掲げ、ウールなどの獣毛を活かした梳毛糸(そもう)、中でもアルパカやモヘアなど毛足が長く紡績が難しいとされる獣毛原料を得意とする、尾州が誇る紡績会社の東和毛織株式会社さん。今回私たちが使うことになった「IRIS(アイリス)」は東和毛織さんの特殊な技術(AIRYSPUN(エアリースパン)で紡がれた糸。そんな糸を作っている会社です。今回は特別にご好意で工場を見せていただけるということで、お邪魔してきました!糸をつくる工程をみるのはもちろん初めて!ワクワク・・・
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東和毛織株式会社
1897年(明治30年)に名古屋で毛織物メーカーとして発足。1951年(昭和26年)に紡績事業を始め現在は愛知県一宮市に工場を構える。長年の経験から、世界中より厳選した多種多様な天然繊維原料を取り寄せストックし、特にアルパカは、さまざまなカラーと種類の原料を取り扱っており輸入量は国内トップ。また、メイド・イン・ジャパンにこだわり小ロット・多品種に対応できる設備背景を強みに、魅力ある素材を生み出しお客様より信頼され期待され必要とされています。
みなさんは、糸ってどうやって作ってるか考えたことありますか? 私はお恥ずかしながら考えたこともなく「糸は糸」って感じでした。少し考えれば当たり前のことなんですが、ウールの糸は羊の毛からできてるわけで、羊の毛は刈り取ったままでは糸として使えるわけではないんですよね。
余談ですが、羊の毛は刈り取ったあととっても油っぽくてびっくり。毛刈りさせていただいたときに知りました。
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さて、工場見学に行く前にざざっと「糸ができるまで」の工程をご紹介したいと思います。
●ウールの糸ができるまで 〜梳毛紡績・産出国編〜
① 毛選 羊毛の品質をチェックし仕分けする
原産国からのデータを基に、さまざまな項目をベテラン職人の目でチェック
検査されたウールは品質に応じてブレンドされます。
② 洗毛 羊毛を洗ってきれいにする
洗毛機で、石鹸とソーダ水で洗います。
洗毛機の中でゆっくり押し洗いして純白のウールに仕上げていきます。
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③ 梳毛カード(スライバー)
洗い上がった羊毛は大小のふっくらした状態のものを針のローラーで構成する機械にかけて、薄いシート状に。重ね合わせて縒(よ)りのないロープ状になった繊維の集合体、篠(スライバー)を作る
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④ 再洗(スライバー)
スライバーをさらに引き揃えると共に、再洗機で洗毛段階で取れなかった植物性の汚れを除去していく。
きれいになったスライバーを巻き上げ「トップ」にします。
・・・・( え?読んだだけで意味わかります? )
正直私にはちんぷんかんぷんでした笑。すらいばー?とっぷ?かーど??
もう、何を話してるのかさっぱりです!笑
すみません、私ではやっぱり「紡績」を説明するなんてちょっと無理そうです。。しかも!上記の工程は日本に入ってくる前の話だそうで国内の紡績工場ではこの状態から糸にしていくようです。東和毛織さんはここからの作業を請け負っている会社です。
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今回ご案内くださる方をご紹介したいと思います。東和毛織株式会社 営業部の柴田健二さんです〜〜!よろしくお願いしまーす!
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獣毛のことならなんでもお任せな獣毛のプロ、柴田さん。とっても丁寧に紡績について教えてくださいました。ゼロ知識の私なので「へぇ〜」「はぁ〜」「すごい〜」くらいの言葉しか口から出ていなかったかと思います。見るもの知ること全てが初めましての連続。
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見渡す限りのかわいいショールーム。正直話よりも、ずっともふもふを撫でていたい・・・という私ではあったものの、お仕事で来ている限りはちゃんとね、、、ということでもちろんお仕事の話を。糸のことを!笑
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サンプルを柴田さんに手渡すと「いい感じですね〜!」と褒めて?喜んで?くださったのでとってもうれしくなりました。ふふふ。
今回作ってる靴下は、オール尾州なのでどこで作られた糸かなのかも分かってしまうのが特徴です。
日頃履いている靴下の糸が、どこのものかわかりますか・・・?
私も日頃履いてる靴下の糸がどこのものなのかわかりません。それが普通かと思います。今回作っている靴下が特別すぎるものだということを改めて感じます。
このまま工場に突入するとスクロールがえらいことになっちゃいそうなので、続きはまた今度・・・
よかったらまた次のnoteも読んでいただけたら嬉しいです。
ではでは、また。
【こちらの工場で作った糸をつかって作った靴下】