「第1回 草バンドコンテスト山陰」大成功!
こんにちは。私は岡山で「中小企業ROCK実行委員会」の代表を務めているロッキー岡田と申します。
お正月気分もまだ抜けない1月11日(土)、出雲市のライブハウスAPOLLOで「第1回 草バンドコンテスト山陰」が行われました。
山陰では初となる中小企業ROCK。天気予報も雪だったのでどうなることかと思いましたが、当日は晴天に恵まれました。
13時30分、まずは私の挨拶からスタート。挨拶がわりに自分のバンド「岡田ケンゴと日本のバンド」の持ち曲である「道ゆきぶり」を弾き語りで演奏しました。代表としての権限を最大限に活用し、「さあ、みんなで合奏しましょう!」と盛り上げました。
続いて審査員の紹介です。今回はあらきゆうこ(Dr)、福田真一朗(Gt)、佐藤洋介(Eng & Ba)といういつもの面々に加え、「夢をかなえてドラえもん」でおなじみのボーカリスト・mao(Vo)さんも参加。メジャーで活躍するプロミュージシャンの登場に「ここ出雲ですよ!」と会場がザワつきます。
中小企業ROCK副代表、原田将臣(ハラダスチール株式会社)の開会宣言を皮切りに出演者の演奏がはじまりました。
コンテストは中小企業ROCKのビジネスコンサルタント・大倉宏治(株式会社GLOCAL)と出雲在住のシンガーソングライター・琴巳さんの2人がMCをしながら進行していきます。出演者の持ち時間は10分、各審査員が10点満点で採点する方式です。一次審査を通過した12組のうち、当日は全10組が出演しました。
1組目「FourteenValve」はトリオ編成で参加。リードギターの松本裕樹さんはALS患者で「ALSP-14」というプロジェクトを行っています。「地域の奥行きが聴けました。僕は演奏にピンク・フロイドを感じました」(審査談)。
「Wひとし」は揃いの衣装でそろえた、40代と50代のとにかく明るいデュオ。お笑い芸人かと見間違うようなMCで、笑いが絶えないパフォーマンスを見せてくれました。「島根のゆずを発見しました(笑)」(審査談)。
続く「放ツ」はトリオ編成の本格派ロックバンド。サウンドチェックの時点から本気度が違います。客席では拳を突き上げるお客さんの姿も。「見てるだけで汗だくになりました。1時間くらい見ていたいです」(審査談)。
4組目の「金山幸弘」さんはアコギ1本の弾き語り。出雲のストリートシーンでは有名な方で、不登校の息子のために作った「かくれんぼ」というバラードを歌いました。「透き通るような歌声に惹き込まれました」(審査談)。
岡山の蒜山高原からやって来た「ラモーン部」はその名の通り、アメリカのロックバンド、ラモーンズを徹底的にリスペクト。「この興奮をどう伝えればいいのか! 革ジャンの丈も含めラモーンズにしか見えなかった!」と審査員は大絶賛です。
「谷です」はスーツ&ネクタイ姿の谷さんの弾き語り。一見ふざけているようで、サラリーマンの悲哀をシャウトする楽曲はインパクト十分。「想像していた曲調と全然違いました。コミカルだけど鳥肌実のような狂気も感じます」(審査談)。
あっという間だった前半の熱い6組を終えて、会場は休憩に入ります。参加者は若者からベテラン、バンドもあれば弾き語りもあって見応え十分です。
後半のトップバッターは「不完全燃焼」。地元・開星高校軽音部の3年生を中心にした6人組。制服姿の登場に「ういういしいな……」と思っていたら演奏は迫力満点、全員でジャンプして青春をアピールしました。「唯一無二の声、与えられたギフトをコントロールしてる!」(審査談)。
不思議な名前の「修業僧ぴろぴろ」は野性味あふれる男性の弾き語り。普段は猟師をやっているとか。ハダシで床を踏んでリズムを作り、世界平和を歌いました。「アーティストとして素晴らしいと思います。エネルギーが強いからここまで届きました」(審査談)。
「Rinasce with NOAN」は普段はピアノ弾き語りのRinasce(リナーシェ)さんが今回のために浜田で活動するバンドNOAN(ノアン)と合体。手にポンポンを持った応援団も駆けつけました。「ポップなアレンジがはまってました」(審査談)。
最後は22歳のシンガーソングライター「浮優(うゆ)」さん。語りかけるようなソフトな歌声が印象的で、客席を自分の世界に惹き込んでいきます。「名前通り、フワフワの極上ボイスがとても魅力的です!」(審査談)。
以上、全10組。そして30分間に渡る協議の結果、に各賞が決定しました。
まずは審査員がプレイヤーに対して贈る個人特別賞です。mao特別賞は最後の登場だった浮優さん! 「何の迷いもなく決めました。シンガーソングライターとしての完成度が高かったです」。
佐藤洋介特別賞はサラリーマンルックで熱演を見せた谷ですさん。「コンセプトとスタイル、予想を裏切る曲調、すべてよかったです」。
あらきゆうこ賞は高校生バンド・不完全燃焼の最年少ドラマー、高1の青戸ひまわりさん。「応援したくなるってひとつの才能だと思います。もっとバンド活動をして、どんどん楽しく音楽をやってください」。
福田真一朗特別賞はロック魂を見せつけたラモーン部のギター、マキモトヒロアキさん。「ギターを持つ位置を改めたくなるくらいカッコよかったです!」。
そしていよいよ優勝者発表。賞金10万円のゆくえに出演者全員が息を飲みます。名前を呼ばれたのは……
優勝は、修業僧ぴろぴろ!
ステージに上がったぴろぴろさん、興奮と喜びで手が震えていると言いました。それを拍手で讃える出演者と観客。審査委員長の福田くんは「レベルが高いって言葉がチープに聞こえるほど豊かなイベントになりました」と言いましたが、本当に個々の素晴らしい演奏と、その後のフェアな一体感。豊かなイベントのフィナーレに個人的にも胸がいっぱいになりました。
最後はmaoさんのミニライブを経て、山陰イベントの実行委員支部長・大畑拓治(仁摩電器株式会社)のなぜか「ウルトラソウル!」コールで終了。
山陰でのバンドコンテストは初めてでしたが、みなさんのあたたかい人柄と熱いROCK愛で予想を超えた大成功となりました。ご来場のみなさん、スポンサー企業様、本当にありがとうございます。優勝者の修業僧ぴろぴろさんは3月15日の「中小企業ROCK LIVE 4」にも出演します。
次は2月2日の「第3回 草バンドコンテスト岡山」。今度はどんなストーリーが生まれるのか、ぜひみなさんもナマLIVEで目撃してください!
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