スターウォーズ
スターウォーズが好きだ
スターウォーズが好きだ。多分、好きだ。「多分」を付けずにはいられない弱気の理由は、仮に今、最近のディズニーになってからの2~3作を初めて見るところからスターウォーズを知ることになったとしたら、自信満々でスターウォーズを好きだと言えるか自分でも怪しいからだ・・・。
でも、長い付き合いなのが現実・・・。遥か昔、まさに「Long time ago」にスターウォーズを見始め、ハンソロとレイアの「I know.」の応酬に「くーっ…」とか言った過去は消せない・・・。同い年の友達は、再開したスターウォーズで久しぶりにハンソロとレイアが出てきたのを見たら涙がこぼれたらしい。分かる。懐かしい友達に会ったようなものだからね。今誰かに初めて会ってその人と友達になるかということと、ずっと友達だったその人への感情とはまた別ってことだ。
オマケに弱い
もうかれこれ10年近くたつのかなあ、スターウォーズの3D版が公開されたとき、カップヌードルのオマケとしてスターウォーズのキャラクターのカップ麺の蓋押さえフィギュアがもらえた。ヨーダとダースモールの2種類。数あるスターウォーズキャラの中からこの2体が選ばれた理由は、恐らくアナキンやアミダラのような「もろ人間」キャラの胸像をカップ麺に載せるのは抵抗があったのだろうと推察する。カップの上の人間キャラの生首と3分間見つめあうのはちょっとね、食欲減退するかな・・・。その点、ダースモールとヨーダなら、視線を交わしても大丈夫な気がする。人間離れしているし、そもそも人間じゃないし。
特にダースモールの方はビジュアル的にもアートで、赤い色が食欲を刺激する。うーん、それで言ったらヨーダの方は、くすんだ緑色が食欲的にはマイナス方向に引っ張る気もするけれど、ま、ヨーダ無くしてスターウォーズは成り立たない感あるからね。妥当なチョイスなのかな。
で、スターウォーズが好きなのはもちろんだけれど、オマケというもの自体も大好きなもので、このキャンペーンを知り取り敢えずセブンイレブンに駆け付けた。なるほど、カップヌードル2個につきフィギュアが1体もらえるのか・・・。
となれば、当然カップヌードル4個買わなければだ。こちとら「大きなお友達」なんだから、こういうときにどちらか好きな方のフィギュア1体だけをもらうなどということはあり得ない。2種類あるなら2種類ゲットするのが大人の特権だ。どちらか1つを選ぶように迫ってくるママもいない。
ややあやふやな記憶だけれど、確か期間限定で「塩オリーブ味」みたいなのがあったのやら何やら4個のカップヌードルと2種類のフィギュアをレジかごに入れ、ついでに、クレープとチョコレートもかごに入れた。
やっぱり、こういう時にカップヌードル4個とフィギュア2種類だけでは、いかにもフィギュア欲しさに駆け付けたみたいなので、クレープとチョコレートの追加は大人の作法だろう。せいいっぱいのさり気なさを演出してみるのが「大きなお友達」の「大きなお友達」たる所以だ。
大人演出の首尾
さて、クレープとチョコレートを追加したとはいえ、スーパーの安売りならともかく、コンビニで一度に4個のカップヌードルを買ったら、それはもうオマケのフィギュアが欲しい以外の何物にも見えないだろう。仕方がない。「はいはい、どうせフィギュアを欲しがる大人げないお客さんですよ…」と観念しながらレジでかごを差し出した。
ところがだ、そこで奇跡が起こった!
なんと店員さんが「お箸は4膳付けておきますか?」と尋ねてきたのだ。
え、何これ、もしかして、「職場で同僚にお昼ご飯の買い出しを頼まれて4人分のカップ麺を買ったら、たまたま『4個買ったらフィギュアが2個もらえる』キャンペーンに行き当たったから、ま、もらえるものはもらっておくかって思った人」に見えてるってこと⁈ラッキー!クレープとチョコレートの追加が地味に効いたのかも!
「あ、はい、4膳お願いします。」
今までのうつむき加減な態度と気持ちが一気に吹き飛び、顔を上げて明るく答えると、店員さんはカップヌードル4個とお箸4膳とクレープとチョコレートとフィギュア2体をレジ袋に入れ、持ち手をギュルンっとねじって袋を差し出し、ニコニコしながらこう言った。
「可愛いですよね!」
・・・。
この次の機会には、クレープとチョコレートの他に食パンと牛乳も買おう・・・。
メロンパンとコーラの追加では効果がない気がするから・・・。