イギリス小学校事情
ロンドンに住む駐夫です。2019年夏に休職し、妻の転勤に帯同する形で渡英しました。
我が家は4人家族で、子供達(姉・10歳、弟・7歳)は現地校に通っているのですが、日本の小学校とは違う点が当然ながらたくさんあります。いくつか特徴的な違いをご紹介したいと思います。
近くの学校に入れない!
日英の相違点で一番驚いたのがこれです。
近所の公立校に必ずしも入れるわけではないと言うこと。小学生なのに・・・!!
学童が定員に達していれば、いかに近くに引っ越してきても、例えそれが隣であろうが、お向かいであろうが、その学校には通うことはできません。
近くの学校に空きが出るまで待機児童となるか、観念して空きのある公立・私立校へ通うしかありません。そのため親が車で送迎している子供たちもたくさんいます。
学年が違う!
概ね日本の学年との比較は以下のようになります。
Infant School
【4-5歳:年中:Reception】
【5-6歳:年長:Year 1】
【6-7歳:小1:Year 2】
Junior School
【7-8歳:小2:Year 3】
【8-9歳:小3:Year 4】
【9-10歳:小4:Year 5】
【10-11歳:小5:Year 6】
Infant Schoolで配られる書類に、“Reception”という単語がちょいちょい出てくるのですが、当初 “Reception” = 受付 と思い込んでいた私は、何回書類を読んでも意味不明で、結局学校の事務員の方に、
「この❝受付❞ってなんですか?」
的な質問をしてしまうという、初心者あるある(私だけ?)をかましまして、その場で説明をしてもらいめでたく正しい理解にたどり着きました。
この学年の違いにより、渡英時に保育園児であった息子はそのままSchoolという名の付く学び舎へ通う身となりました。
学校の期間が違う!
これはメジャーな相違点なのでご存知の方も多いと思いますが、学年開始月が4月ではなく9月です。この影響で、4月~8月生まれの子はイギリスに来ると学年が一つ繰り上がることになります。
うちの子供達は二人とも4月~8月生まれに該当していましたので、年中だった息子はYear 1、小2だった娘はYear 4となりました。
子供だけで登校できない!公園で遊ぶのもダメ!
イギリスには
「11歳以下の子供は必ず保護者がそばに付いていなくてはいけない」
という法律があるそうで、保護者も一緒に登下校する必要があります。
会社に通いながら対応することは物理的に不可能であり、親の負担も結構なものになります。
これは私が休職を決断するに至った理由の一つでもあります。
子供だけで登下校できる、子供だけで近所の公園へ出かけられる、そんな日本がいかに安全な国であるかということを、この地にて強く感じています。