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世界の駐夫が抱える共通の悩みとは? zoomで、3時間以上語り合う


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 「世界に広がる駐夫・主夫友の会」代表の小西です。

 先日、zoomで世界の駐夫が集うイベントを開催しました。イベントと言っても、男子が集まればお茶会では少しばかり格好が付きません。時差の関係で、飲めない人もいますが、やはり「お酒」が伴います。

 酒の勢いもあり、日本時間午後9時にスタートして、終わったのは日付が変わるころ。実に3時間にわたって、10人強の駐夫OB・現役駐夫が熱いトークを交わしました。

 グループ立ち上げから、オンラインで集まったのは、かれこれ7,8回目になりましょうか。そもそも、メンバーは日本中にとどまらず、世界すべての大陸に散っているので、コロナ禍前から当然のように、集合するのはオンラインでした。コロナ禍でオンラインが通常になりましたが、ちょいと先を行っていたということになりますかね。

 さて、駐夫10人が3時間も何を語り合っていたかと言えば、全員に共通する話。

 それは「本帰国後のキャリア形成」についてです。

 日本に戻ってからのキャリアに思い悩むのは、駐夫も駐妻も変わらないと思われます。パートナーを支える異国での暮らし。その間は相当な苦労もありますが、それと同じぐらいか、それ以上に得られる経験、知見は大きなものがあります。

 それを生かすも生かさないも、個々の自由ですが、今回の集まりを通じて、本帰国済みの駐夫OBは何らかの形で人生の糧とし、キャリア形成の一助にしていることが分かりました。

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 もう一つ。駐夫はパートナーに同行する決断を「自らの強固な意思」で下している人が目立つという点が、改めて浮き彫りになりました。

 パートナーの海外赴任について行くのが日本の空気感では当然視される駐妻と異なり、幸いにも駐夫の場合は、当然とはみられません。というよりも、珍しすぎる部類に入ります。

 それがゆえに海外同行を決断する際も、比較的自分の考えやら価値観、行動形態、さらには将来ビジョンを総合的に判断しつつ、海を渡っていきます。私の場合は、最後は「エイヤ~」でしたが、それも必要でしょう。

 仕事漬けの日本での生活から解き放たれて、パートナーや子どもに囲まれて海外で生活する数年間は、極めて貴重です。かけがえのない期間で、従来の考え方や価値観は変容し、それらを反映した行動も変わっていきます。

 その結果、本帰国後のキャリア形成に悩むことになるのです。

 「休職してきたが、元の職場に戻る自分が想像できない」

 「滞在地で得たスキルや経験を生かす仕事をしたい」

 「パートナーはまた赴任があり得るので、世界のどこにいてもできる仕事力を身につける」

 「この数年間、妻と子どもを支えてきた。この経験を組織に還元したいので、日本に戻ったら思いっきり元の会社で働きたい」

 それこそ千差万別ですが、多かれ少なかれ、それぞれの駐夫の人生に影響を与えていることが分かります。

 「男は仕事するものだ」という旧来の価値観がいまだに跋扈する日本社会を飛び出て、海外で目の前に広がった国にはまったく真逆の価値観があった、、などということはザラです。

 それぞれがインスピレーションを感じ、今後の生きるヒントを見出し、新たな目標に向かっていく。そこには、キャリアチェンジは不可避です。

 ダイバーシティーが日本でもようやく叫ばれ始められるようになった令和の時代。そんな生き方に踏み切る男性がいてもいい。彼らの重い決断を後押しするべく、本グループとしても一段と活動を強めていくことを皆で確認し、会をお開きとした次第です。


 

 

 



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