100年分の感謝を伝える ~従業員編~
なぜ1週間で4回もパーティーを?
「100周年を迎えることができたのは奇跡です。沢山の良いご縁があり、多くの人に支えられ、偶然もいくつも重なって今がある。そう思うと、この奇跡には感謝しかない。全ての人、全てのことに感謝の気持ちでいっぱいです。そして今日は、従業員の皆さんへの感謝の場・時間です。なので難しいことや堅苦しいことは全て抜きにして思いっきり楽しみましょう!」
2024年1月27日。いよいよその日がやってきました。この日から1週間で4回にわたり、全従業員を対象にした100周年記念祝賀パーティーが開催されました。
1週間で4回もパーティーを催すような、そんなパリピな会社だったっけ?
ここだけ見るとそう思われるかもしれません。確かにわたしたち中央軒のカラーではないように感じます。でも4回実施したのには訳があります。願いがあります。
それは、できるだけ多くの中央軒煎餅で働く仲間と一緒に100周年をお祝いしたかったから。365日営業している店舗のスタッフの一人でも多くが参加できるようにという思いを形にした結果、4回の開催に至りました。
以前のnoteでパートナー企業の皆さんをお招きした100周年パーティーについて書いています。
そのパーティーでは、「わたしたちの感謝の気持ちをとにかく届けたい」、そして、料理、パネルディスカッション、余興など、色々な準備や企画、サプライズでその想いを表現した、とお伝えしました。
今回も想いは全く同じです。参加してくれる従業員の皆さんが、不安な気持ちを抱かず、居心地よく、ただただ楽しい時間を過ごし、感謝されているな、大切に思ってもらえているな、そんな風に感じていただけたら。その想いだけで4回に渡るパーティーを企画し、準備しました。本文冒頭に記載した、私からの開会の挨拶でもその想いをストレートに言葉にしました。
従業員がゲスト、経営チームがホスト
周年パーティーには様々なお祝いの在り方があると思います。ある会社では、経営陣が主体となってお祝いの場をつくるでしょう。ある会社では逆に従業員が主体となって企画するかもしれません。準備や余興、イベントなどにも従業員が積極的に関わる参加型の会もあるでしょうし、その逆もあるかもしれません。企業風土や働く人たちのパーソナリティー、会社と従業員の関係性によって異なってくると思います。
ではわたしたちはどうだったか?
わたしたちはこのようにしました。
経営チームがホストとなってゲストである全従業員を楽しませる。おもてなしをする。余興もゲームも経営チームが準備し行う。
なぜならそれが最もみんなが楽しい時間を過ごせる、来てよかったなと思える、感謝されてると感じられるやり方だと思ったからです。
(ただし、工場のパーティーにおいては、クイズや準備などを工場メンバーにも一緒に行っていただくことにし、その結果皆さんにより喜んでいただける会にすることができました。)
大事にしたのはリラックス感
祝賀パーティーのオープニング(開会の挨拶や乾杯)は、かしこまらず、カジュアルでシンプルにスタートしました。
このようなパーティーを普段経験することが少ない人や、知っている仲間が少ない人もいます。そのような人たちが、できる限りアウェイ感や居心地の悪さを感じず、リラックスして過ごせるようにと。(私自身がそもそも形式的で、仰々しいことが好きではないということもありますが。)
その後しばらくは美味しいコース料理に皆さん舌鼓を打っていました。これも大事にしたことの一つです。
普段は社内パーティーにおいては立食形式がほとんどなのですが、お料理をゆっくりと楽しんでいただけるようにと今回は着座式にしました。
会長と社長はピエロ
そしてここからがお楽しみの時間です。
最初は、ビデオレターによる祝辞。取締役の山田学の親友であり、ドラマやミュージカル、バラエティー番組でも大活躍されている歌舞伎役者さんからのお祝いのメッセージ動画が流れました。
突然のサプライズにみんなスクリーンに釘付けになっていました。やはり著名人からの直接のメッセージは嬉しいものです。ご協力に感謝です。
「もう一方、祝辞を直接伝えたいというゲストがお越しになっています。拍手でお迎えください。」
「動画の次はゲスト登場か」と思っていると、軽快なダンスミュージックが流れ出し、スペシャルゲストとして「ひげダンサーズ」が入場!
皆さんお気づきかもしれませんが、この「ひげダンサーズ」、実は弊社会長と私です。バレバレですね(笑)会長と私でひげダンスと人間輪投げの余興を行いました。会場は、驚きと笑いで包まれていたようで、作戦成功でした。
この人なら!と思うメンバーにもその場で髭、蝶ネクタイ、とんがり帽子を付けて、一緒にひげダンスと人間輪投げへの飛び入り参加をお願いし、会場はさらに大盛り上がりでした。(参加してくださった方、ありがとうございました!)
このような余興や芸などを人前で披露することが私は得意ではないですし、正直あまり好きではないです。今回も私でなくて良いのなら他の人にやって欲しいなという気持ちが全くないわけでもありませんでした。ひげダンス以外で何か良いものはないかなという思いもありました。
でも、せっかく参加してくれる皆さんが、気楽に、単純に、最も楽しい時間を過ごせるためにはと考えた時、私がやるしかない、ひげダンスしかない、そう思いました。ちょっと大げさ(笑)。
その結果、1週間で4回もひげダンスと人間輪投げを行うことになりました。そんな幸運に恵まれた人はそうはいないと思います。おかげで大分上手になりました(笑)
クイズで歴史も楽しく
2つ目の余興は、全員参加のクイズ大会。中央軒煎餅100年の歴史に関するクイズを会長が考え、出題し、正解者には豪華景品がプレゼントされました。この頃には皆さんの気持ちもリラックスして楽しむモードに。わいわい盛り上がって、中には踊り出す人も。クイズに正解して、わたしたち中央軒煎餅と同い年のディスニーの商品をゲットした人たちは、狙い通り大喜びでした。やはりディズニー強し!
もちろんデザートは・・・
最後のお楽しみは、デザート。そうです。我らが「きりのさか」の人気商品「RICE PALETTE」を今回もデザート・プレートの一品として特別にご提供いただきました。さすがは中央軒煎餅の従業員の皆さんです。出てくるなり、あちこちでスマホを取り出し、パシリパシリと撮影大会が始まりました(笑)
イチゴのムースのなめらかさが玄米のボリボリ食感をイチゴのムースのなめらかさが包み込み、なんとも心地よい食感に。また、イチゴの甘酸っぱい風味の中にシナモンの香りがアクセントとなり、本当に美味しかった!!
皆さん、満足そうに、そして誇らしげにデザートを食べていました。もちろん私も。
思うこと
2020年以降、コロナの影響を受けて、社内でのイベントや懇親会をほとんど開催していませんでした。特に、販売スタッフや工場スタッフも交えた集まりは2019年以来初めてのことでした。周年祝賀パーティーも数十年の間では初めてのことでした。
なので、会場入りするときは、期待よりも不安が上回っているような表情を皆さんしていましたが、帰る時には心から楽しんで、満足しているような表情に見えました。
会社と従業員との関わりの在り方とその形の仕方が、懇親会やパーティーを通しても見えてくると思いますが、それがこれまでとは違うものになったと私は感じました。100周年パーティーはそのきっかけとなりました。
周年パーティーに限らず、このような心が通い合う時間を多く持っていきたいです。
代表取締役 山田 宗