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「多様性って結局なんなんだ」①~中大と多様性から考える~ by Yu


ごあいさつ


mimosaのロゴ

こんにちは。2022年度mimosaの代表をしています、Yuです。
前々代表が最後に投稿してから約2年ぶりのnote投稿になると思います。
(まだアカウントが使えてありがたい限りです笑)

さて、なぜここでまたnoteに投稿しようと思ったかと言うと、いろいろな理由があってきりがないのですが、大きく分けると2つです。

1つ目は中央大学とmimosaについてもっと知って欲しいという点。2つ目はセクマイや多様性について今語りたいと思ったからです。こちらについては、この約1年間mimosaの代表(名ばかりです)を務めてきたことで感じたことや愚痴も踏まえながら書いていきたいと思います。(節度をわきまえながらですね)

少し期間をかけて、以下の4編を書いていこうかなと考えています。
今回の投稿では「1.中大と多様性」について取り上げたいと思います。改めて、このnoteに興味をもっていただいたことに感謝いたします。稚拙な内容の文章ではありますが、しばしお付き合いいただければ幸いです。

  1. 中大と多様性

  2. mimosaと多様性

  3. セクマイと多様性

  4. 結びに変えて「ゆるふわ」に

あ、先に「Yu」がどういう人間なのか簡単にご説明しておきたいと思います。僕は現在学部3年生で、就活&卒論執筆を目前に控えている者です。SOGIについては、今のところはクエスチョニングだと自認しています。

詳しく言うとパンセクシュアル・パンロマンティック・ジェンダーフルイドの身体的男性です。訳の分からないカタカナ語のオンパレードではないかと感じられる方も多いと思うので、言葉の方に興味を持たれた方はググってください笑。これからも僕自身のSOGIは揺れ動いていきますし、新たな概念が生まれればそれに当てはまる可能性もあるのではと考えています。

当事者という意識は低く、どちらかといえば非当事者として意識し、いわゆる「アライ」としてサークルの運営をサポートしているとイメージしてもらえれば良いと思います。

中央大学と多様性の取り組み


まず初めに、mimosaの拠点である中央大学について話していこうと思います。大枠しか書けないので、関心を持った方はHPを見ていただいたり、実際にキャンパスに行ってみたりしてもらえると良いかもしれません。

「中央大学ダイバーシティ宣言」

参照:中央大学公式ホームページ

2017年10月に中央大学は「中央大学ダイバーシティ宣言※1」を宣言しており、多様な背景を持つ人が学び、働くことができる環境を目指すとしています。

障害、病歴、経済状況、家庭環境、性別、性自認、性的指向、年齢、国籍、人種、言語、信念、宗教など、多様な背景をもつ人びとが、ともに学び、ともに働くことのできる環境をつくります。

出典:中央大学「中央大学ダイバーシティ宣言

中央大学ダイバーシティセンター&スクエア

参照:中央大学「ダイバーシティスクエア」

上記の宣言が出された後、コロナ禍真っ只中の2020年4月にダイバーシティセンターが発足されました。ダイバーシティ宣言を学内外に周知し、「学びたいという希望を持つすべての人びとが差別なく集い、のびのびと学ぶことのできる学修環境を提供する」ことの実現を目指し、「偏見にもとづく差別や人権侵害が生じることのない社会の実現」に貢献していくための施設としてつくられたものです。

このセンターでは、障害領域ジェンダー・セクシュアリティ領域グローバル領域で取り組みを行っており、障害とジェンダー・セクシュアリティ領域にはそれぞれ2名のコーディネータースタッフが担当されています。スタッフのみなさんが真摯に優しく対応してくださります。

必要に応じて個別相談も対応しているので、困りごとや悩み事がある場合は相談してみてはいかがでしょうか。(ちなみに時々僕も相談させてもらっています!笑)

また、授業実施期間はダイバーシティスクエアという「学生スペース」も開室していて、読書・休憩・おしゃべり等で利用できますね。スクエアに置いてある図書※2も興味深いものばかりです。

ダイバーシティウィーク

参照:中央大学「ダイバーシティウィーク」

中央大学では、毎年秋ごろにダイバーシティウィーク※3というハラスメント防止&ダイバーシティ推進の意識・認知を高めるイベントを開催しています。知的好奇心を刺激されると同時に、自分の無知を痛感する1週間です。特にHuman Libraryは、一度のイベントで様々な体験を聞くことができ、僕が自分の視野を広げようと思ったきっかけの1つでもあります。

以下はこれまでに開催されたイベントの一例です。

  • 砂川秀樹氏講演会 著書『カミングアウト』を語る(2018年度)

  • 遠藤まめた氏 講演会(2019年度)

  • Human Library -「本」人の話を聞く-(2020年度)

  • 第2回 知ろう!語ろう!Diversity!~インターセクショナリティってなんだろう?~(2021年度)

  • 映画『FLEE フリー』上映会・スペシャルトーク(2022年度)

ジェンダー・セクシュアリティに関する冊子

参照:中央大学「学生のためのジェンダー・セクシュアリティに関するハンドブック」

ジェンダー・セクシュアリティに関係する話では、2022年4月に「学生のためのジェンダー・セクシュアリティに関するハンドブック」と「教職員のためのジェンダー・セクシュアリティに関するガイドブック(配慮と対応)」※4が作成されています。

それぞれLGBTQやSOGI、GSRM SGRM※訂正(ジェンダー・セクシュアル・ロマンティックマイノリティ)に関わる基本的な情報やQ&A等が掲載されています。興味を持たれている方はもちろん、中央大学に関わるすべての人に読んでもらいたい内容です。一度mimosaでも教職員の方の冊子を読んで意見交換をしたことがありますが、面白かったと記憶しています。

大学のその他諸々

その他にも公開講座や不定期のイベント、ハラール食品の販売等が学内で行われているので、興味のある方は要チェック。
また、ダイバーシティセンター以外にもハラスメント防止啓発支援室や学生相談室、国際センター等の窓口や祈祷室もあるので、行ってみる・見学してみるのも良いかもです。

中央大学と多様性について想うこと


ここまで中央大学の多様性に関する取り組みについてみてきましたが、最後に僕自身が想うことを少し話していこうと思います。
アカデミックな議論ではなくただの意見であり、またサークルの意見を代表するものではないことをここで示してきます。

取り組みの認知度

僕が疑問に思っているのは、これまでに挙げてきたダイバーシティ宣言やダイバーシティセンター、ダイバーシティウィークは学生や教員にどれだけ認知されているのか、どれだけ届いているのかということ。
主観ではありますが、イベントの参加人数もあまり少なく、ダイバーシティウィークセンター・スクエアを利用している人は限られている印象です。(特に2020年入学の学生はオンラインでの生活がほとんどで、認知していない人が多いのではないかと推察しています。)

多様性はマイノリティ・マジョリティ関係なく考えなければいけない事柄であるはず。

多様性を考える機会を学生や教員、関係者すべてに提供するために、今以上に取り組みを広く認知させていく必要があるように思います。

加えて、深堀りはしませんが、後楽園キャンパス(理工学部)・市ヶ谷田町キャンパス(国際情報学部)・茗荷谷キャンパス(法学部)※2023年度開設での取り組みはこれからどのようにフォローされていくのかも気になります。

グローバル領域のコーディネーター

ダイバーシティセンターでは3領域の取り組みを行っているわけですが、なぜグローバル領域のコーディネーターはいないのか?と正直思いました。専門性を持つ教員にコンタクトができるという点で補完されているものの、留学生も多数在籍する中央大学に不在というのにはどのような理由があるのか気になったところです。

※ここでは詳しく説明できませんでしたが、Diversity Creator Team(DCT: ダイバーシティクリエーターチーム)という学生グループも学内で活動しています。興味ある方はチェック。

学生・教員の多様性への認知・意識や考え方

最後に気になるのは、多様性に対して学生・教員はどれくらい意識できているのかということ。
これまでに、2017年に宣言が掲示、2020年にセンター設立、2022年にジェンダー・セクシュアリティに関する冊子作成等がされてきました。
それらが、単なる取り組みで終わることなく、すべての学生・教職員など関係者の認知・意識や考え方まで変える必要があると考えます。

決して容易なことではないのは重々承知しています。
ただ、多様性を軽視するようなことがあれば、状況によっては誰かの「いのち」さえを脅かす事態にも繋がりかねません。
もしその誰かを想うのであれば、ここでこれを読んでくださった方は、今一度多様性について考えてみてください。

おわりにかえて


ここまで読んでいただきありがとうございました。
中央大学の取り組みについて少し知っていただけたでしょうか。
もし中央大学に興味を持ったり、その取り組みについて知りたいと思ったり、進学先の候補として考えたりして下されば嬉しく思います。

まだまだ社会、大学、個人の取り組みも道半ばかと考えています。
我々mimosaも、その一つ。
これからも、みんなで多様性について考えていけたらと思います。

最後に、「多様性、多様性ってうるせぇな」と思われたかもしれません(すみません)。
また、「多様性」についてこの文章の中で詳しく定義できていなかったことも、ここにきて反省しています。
ただここで言えることは、多様性は、マイノリティに限定されたことではなく、すべての人に関わるということです。
誰しもマイノリティが隣にいること、誰しもがマイノリティになりうることを胸に、学び、働き、生活をしてほしいと思っています。

➡次回「 2.mimosaと多様性」に続きます!時期は未定です。
※4編にわたっての予定でありましたが、事情により休止となりました。
違う形でmimosaメンバーがいつかまたnoteを盛り上げてくれたらと思います。

参考


※1 中央大学「中央大学ダイバーシティ宣言」学生サポート、ダイバーシテセンター、オンライン、「中央大学ホームページ」、インターネット(2022年12月21日にアクセス)
※2 中央大学「Dスクエア蔵書リスト」学生サポート、ダイバーシテセンター、オンライン、「中央大学ホームページ」、インターネット(2022年12月21日にアクセス)
※3 中央大学「ダイバーシティウィーク」学生サポート、ダイバーシティセンター、オンライン、「中央大学ホームページ」、インターネット(2022年12月21日にアクセス)
※4 中央大学「ジェンダー・セクシュアリティに関する学生用ハンドブック、教職員用ガイドブック」学生サポート、ダイバーシティセンター、オンライン、「中央大学ホームページ」、インターネット(2022年12月21日にアクセス)


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