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セクマイサークルの特異性

こんにちは。ミモザ代表のYです。今回はセクマイサークルの特異性について書いていきたいと思います。いくつか項目別に紹介したいと思います。

いつの間にか無くなっている

そもそもセクマイサークルって、いつの間にか活動が止まってたっていうのが、日常茶飯事なんですよね。ある程度規模がある大学や短大には、一つあるとは思うんですが、すでに廃部になっててTwitterアカウントだけが残っているという状態が多いです。(ときたまBOTを使ってて、活動中なのかどうなのかわからないようなものもありますし、とても不親切だと思います。)

そのように活動が止まってしまう背景には、セクマイサークルの活動内容にも理由があると考えます。例えば、スポーツ系のサークルと違って大会があるわけでもないし、文化系サークルみたいに、なにか制作物を発表するといったこともないため、目標を失いがちです。ですので、なにか幹部たちのモチベーションを上げるようなものがあったり、または相当なイニシアチブを持ったリーダーだったり仲間が必要だと思います。(モチベーションの維持については、別の記事をぜひ参照してください)

わかりにくいニーズ

以前他の記事でご紹介したように、セクマイサークルは、学生にとっては必要不可欠なものだと私は思います。当事者の為のセーフティネット(居場所)としても必要ですし、ジェンダー問題について安心して議論できる場所でもあるからです。ただ今現在、都内の私立大学の中にはダイバーシティセンター・ジェンダーセンターなるものが相次いで登場していて、それらはセクマイサークルの機能を取って代わっています。そこでは、学生スタッフ(アライ)が相談をオンライン・オフラインで聞いたり、テーマトーク会を広いスペースを使って開催したりもするようです。しかし、そういった機関がきちんとある大学の数は非常に限られますし、わりとオープンリーなため、利用するのをためらってしまう人もいると思います。

私はダイバーシティセンター・ジェンダーセンター等を非難しているわけではありません。本学にも、可能な限り早くそういったシステムを導入して欲しいと思います。やはり人的リソース面や、財政面でも、ただのサークルとは桁違いですし、そちらの方が居心地がいいと考える方もいらっしゃるでしょうから。

理想を言うのであれば、セクマイサークルとダイバーシティセンター・ジェンダーセンターのどちらかを選べる状況があればいいと思います。その選択肢がある、というのは全ての学生にとって最低限の権利です。少しでも心配に感じたら、すぐに相談できる場所があるという状態にしておけば、手遅れにならずに済むでしょう。

代表に求められる資質

サークルの代表と言うと、リーダーシップがあって、指示を出すのが上手で、まとめるのも上手で、、、みたいなイメージがありますが、セクマイサークルの代表に関しては特殊だと考えます。私は自身を、今挙げたような資質を持ったような人間だとは思いませんが、「思いやり」だけは重要視してきたし、誰にも負けないと思います。

セクマイサークルに集まる人は、どちらかと言うと差別を受けてきた側の人で、問題意識を持っている人が多いです。ですので、一つ一つの言動にはきちんと注意すべきで、無意識にでる差別的な発言も極力慎まないといけません。また相手のことを尊重して、「否定から入らずにまず話をきちんと聞く」という姿勢がなければ、誰も相手にしてくれないと思います。

他に挙げるとすれば、発信力です。代表の私のことはきちんと発信していくことを心がけています。そうすることにより、他のメンバーも心を開いて自己開示してくれるような気がするからです。だから幼少期のことやら、最近あった嫌なことや恥ずかしかったこと、プライベートなことやら、どうでもいいようなことも話すようにしています。自分のことって、意外とあまり他者に伝わっていないことが多いらしいですので、ぜひ皆さんもやってみてくださいね。



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