ミモザでの4年間

こんにちは。代表のYです(3月31日までは図々しく名乗りますよ)。実は、先日、次の代表・広報担当が決まりました。ギリギリのタイミングで、どうにか引き継ぎが終わり安心する一方で、寂しい気持ちになったのが正直なところです。ミモザでの4年間が本当に終わろうとしています。

2017年春

ミモザに参加したのは4年前の春。その年は、桜はほとんど散ってしまっていて、木々には早くも緑色の葉が茂っていました。Twitterで新歓が桜広場であると聞き、行ってみるとテーブルの上にレインボーフラッグが掛けてあって、一目でわかりました。近づくと当時の先輩が迎えてくれて、ジュースを注いでもらいました。しかし、その頃の私は、極度の人見知りで人と話すのがとても苦手で(今もそんなに得意じゃないです)、不安な気持ちと期待の気持ちでいっぱいだったのを覚えています。

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おそらく、何も話そうとしない私を見て、先輩方は困っていたのかもしれません。記憶が曖昧ですが、しりとりなどのミニゲームをしたような。いろいろ気を遣ってもらっていたのに、今考えると申し訳ないです。まだ18歳で、つい前まで高校生だったのですから、仕方ないのかもしれませんが。

その頃の私は、性の多様性についても知らなくて、みんなと違っている自分はおかしいと決め付けてしまっていました。ミモザの門を叩いた経緯は、藁にもすがる思いで、自分を肯定してくれる存在を探し求めていたからでした。自分のことをどうしても認められなかったーー。

初めて参加したレインボープライドも、あまり楽しむことができませんでした。これはを別記事を参照してください。自分にプライドを持ててなかったので、今考えればあたりまえなのかもしれないですが。

あれから時が流れ、サークルを運営する側になり、様々な人と出会いました。もちろんミモザの外でも。自分と似たような特徴を持つ人、一方でまったく違う特徴がある人、でもなんか興味がある人。そして、色々な考えに触れてきました。他の人の考えに触れることにより、自分の考えが研ぎ澄まされていきました。そうしていると、自分のことを少しづつですが受け入れられるようになって来ているのが分かったんです。

「誰もが多様な性の当事者」ーーこれは、ミモザが代々受け継いできたコンセプトなのですが、この言葉の意味をやっときちんと理解することができるようになりました。ああ、こう言う意味だったんだと。

「変わったね。前よりいい感じになったと思うよ。」ーーこんな言葉をくれた友人もいました。自分が知らない間に、変わったんだと思います。時間はかかったけど、自分のことを前よりもずっと好きになれたような気がします。

新入生へ

皆さんの中には、かつての私みたいに自分を認めてあげられない人がいるかもしれません。自分と他者を比べて、自信を無くしてしまうこともあるでしょう。

でも、あなたたちには素晴らしい個性がたくさんあるはずです。それは、セクシュアリティーに限らず、性格や価値観などもです。その良さに気づくには、様々なひとと出会い関わりを持つことにより、初めて分かる様になると思います。世間だとマイナスと考えられることが、場合によっては強みにさえなり得るのです。

その出会いをどこで見つけられるかーーそれはあなた次第です。学内でも学外でもいろんな接点は存在しますが、セクマイサークルに顔を出すのも、一つの手段です。安心してセクシュアリティーについて話せる場所として、ミモザがみなさんの役に立てれば、それ以上に嬉しいことはありません。



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