知乃氏を提訴しました(2023.2.15追記)
こんばんは。中野雄斗と申します。
私は勤め人をしつつ、(石榴の花が咲いてる。)という劇団を主催し、演劇に携わっています。
週明けのこんな時間にこのような声明を発表すること、心苦しく思っております。何卒ご容赦ください。
私、中野雄斗は、「劇団TremendousCircus」団長 ならびに「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」代表 の知乃氏を提訴します。
1月12日付で、訴状を東京地方裁判所立川支部民事部に提出しました。
提訴の理由は、昨年10月にとあるTwitterスペースにて、知乃氏が私に対して以下のように発言したことです。
「なんか ハラスメント ほんとになくしたい であんだけ堂々と言ってんなら 去勢したほうがいいよ中野くん(発言 該当箇所の文字起こし)」
提訴に先立って、知乃氏には上の発言の意図を文書にて質問しましたが、本日までにご回答をいただくことはできませんでした。
いちおう記しますが、私は知乃氏が代表を務めている「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」の理念には反対していません。人権意識を高めハラスメント被害を防いだり、起きてしまったハラスメントに対し取り組んだりすることはとても重要なことだと私も考えます。
ただそれとは別に、知乃氏やその周りの方々が特定の誰かを攻撃するような言動をとっていたことは問題だと思っていますし、それはなにより知乃氏らがもっとも憎んでいるであろう〈加害〉そのものにほかなりません。
知乃氏らが過去に遭った暴力被害を否定するつもりはありません。ただ、その被害は知乃氏らによる加害を正当化しません。知乃氏はじめ、「劇団TremendousCircus」や「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」に関わりがあり(関わりがない方も勿論ですが)、過激な言動をとっている方々は、私に対してはともかくほかの方への攻撃は今後一切やめてください。
もう私のような思いをする方をこれ以上増やさないでください。どうか、お願いします。
最後に、この文章と同時に私の妻からも声明が出されていますが(https://note.com/chuo_line_n/n/n011d63a95fd8)、
妻は過去、性暴力を含む暴力の被害に遭っており、そのなかには現在も命を狙われる可能性があるものを含みます。
そのため、妻の素性はもとより、妻と私が結婚していることもごく親しい友人・知人にしか知らせておらず、そのほかには一生涯明かすつもりはありませんでした。
それでも妻が声明を出すに至ったのは、妻自身も性暴力被害に遭っており、そうした被害者に救いの手を差し伸べるはずの団体の関係者がSNS上で暴言を吐いてまわっているということをこれ以上看過できなかったからです。また、「もはや知乃氏らは〈同じ性暴力被害者〉の〈女性〉の言葉でなければ聞く耳を持たないだろう。だから私が言わねばならないのだ」とも私に話していました。
私としては、妻がいることはもとよりその境遇が公表されること、それに伴い妻の心身を危険にさらす可能性があることを考えると大変情けなく思っておりますが、せめて妻の言葉が少しでも知乃氏らに届くよう、切に願います。
本件の主題はあくまで私から知乃氏への提訴です。妻の素性について詮索したり、公開したりするようなことはどなたさまもどうかお止めください。聞かれてもお答えすることはありません。また私の妻についてご存じの方は、恐れ入りますが引き続きご内密にお願いいたします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今年がみなさまにとってよい1年となりますよう、願っております。
2023.1.23 中野雄斗
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊以下、1/25追記＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊先の文中で、知乃氏への質問について「本日までにご回答をいただくことはできませんでした」と記しましたが、その後動きがありましたので、それまでの経緯を含めてお伝えします。
・知乃氏への内容証明郵便にて、12月8日(木)着で質問を送付しました。
回答は10日程度以内でお願いしておりました。
・知乃氏からは12月18日(日)の消印にて「1月上旬まで回答を待ってほしい」旨の返信が来ました。
・しかし1月上旬までにご回答がなかったため、提訴へ踏み切りました。
ところが昨日、担当弁護士より連絡があり、1月21日付のご回答書が届いたとのことでした。
内容の掲載は控えます。ただ、知乃氏の「中野のような、レイプを再生産するような演劇をつくろうとする者が現れた時に男性を憎み、『去勢したほうがいい』と言うのはそんなに悪いことだろうか」という疑問については「司法に判断を委ねます」と返答させていただきます。
2023.1.25 中野雄斗
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊以下、2/15追記＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
妻の声明へのリンクを追記しました。
本文中にあるURLからご覧いただけます。