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Secret Superstar

シークレットスーパースターは2017年に公開されたヒンディー語のミュージカル/ドラマ映画。「きっと、うまくいく」や「PK」等で有名なボリウッドの大スター、アーミル・カーンが製作、出演した。主演は「ダンガル」でもおなじみのザイラ・ワシムが務めた。

あらすじ

15歳のインシアは歌が大好きで、インド最大の音楽賞のステージで歌うことを夢見ていた。しかし、とても厳格な父は勉強に専念すべきだと大反対する。それでもインシアは母親にプレゼントされたパソコンでこっそり歌を録音した動画を公開。それが落ち目の有名音楽プロデューサーであるシャクティの目にとまる。父親には絶対バレてはいけない。インシアの夢の行方は…。

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諦めないインシアの強い意志

インシアは15歳にして将来自分のやりたいことが明確に見つかっている。それは歌だ。歌を作ったり、友人の前で歌ったりすることが大好きで母親も応援してくれている。しかし問題は父親。父親がとても厳格で少しでも道をそれるようなことがあれば許さない。そんな彼と何度も何度も衝突しても、どんなに困難だとしても自分の夢を諦めないインシアの力強さにあなたも自分を照らし合わせて考えさせられるはず。特にお母さん世代の皆さんが感動すること間違いなし!

アーミル・カーンらしくない役柄

今までアーミル・カーンの作品は多数見てきたが、いつでも彼は主演でカッコいいというか様々なことを気づかせてくれる大切で中心的な役を演じている印象。勿論大切な役柄であることには変わらないが、本作品では「落ち目の音楽プロデューサー」ということで少し時代遅れでズレている感じを完全に演じきっている。いつもと違ったアーミル・カーンが見れるのもまたこの作品の見所と言えるだろう。

インド特有の超亭主関白

この作品で印象的なのがインシアに立ちはだかる厳格な父親。自分に歯向かう相手が妻であろうと娘であろうと容赦ない。そして時には暴力も…。それだけではなく用意された食事にケチをつけたり、水を持って来させたり。さらには出張の荷造りも妻の仕事になっている。日本人の我々からは理解できないこともあるが、残念ながら日常的に普通のインド人の家庭でも起こっていることなのである。現地人に聞くと「それが愛のかたちなんだ」という。女性もそれが普通だと思っているのでこちらとしては複雑な気持ち。そんなことを学ばせてくれた作品だった。

予告編ビデオ


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