~えびのんできごと~2016年4月30日
吾輩(わがはい)は犬(メス)である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でクゥ~ンクゥ~ン泣いていた事だけは記憶している。
吾輩は「えびの高原」と呼ばれるところにいた・・・、
どれくらいいたか定かではないし、どうやって来たのかも覚えていない。
ある時、2人の人間が近づいてきた・・・、
あとで聞くとそれは「おっさん」という人間中で一番下衆(ゲス)で滑稽な種族であったそうだ。
2人はなにやら揉めていたようだが、より年寄りの方が吾輩を飼うことになった・・・
どうやら、一方に器の大きなところをみせたい虚栄心が働いたようだ・・・、小さい輩(やから)だ。
この輩の家の土間というところに寝床を用意された・・・、なにやら首輪と縄も用意された・・・、
おとなしく懐いているふりをすると庭に出たときに縄を外された・・・一目散に駆けた・・・、
必死の形相と全速力で走るおっさんの姿は、涙がでるほど可笑しかったのでじっと見ていたら、捕まった・・・
まぁ、しばらくはこやつにつきあってやるとするか
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