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ネコマタ(徒然草第89段)


「山奥に、猫又って言う妖怪が出るんだって?」

って、誰かが言ってると別の人が

「この辺りにも、猫が歳をとって、妖怪猫又になって、人を食べるって噂だよ」

 って言ってた。

京の行願寺に南無阿弥陀仏〜とか言ってるお坊さんがそのことを聞いて

「めっちゃ怖いやん!結構よる遅くにひとりで歩くこともあるから気をつけてつけなきゃあかんな』

なんて自分に言い聞かせていた。

ちょうどその頃、たまたま夜遅くまで歌会。。。今で言ったら2次会のカラオケを楽しんでいた。

帰りが夜更けになって、ひとりで歩いて自分の家の近くの小川に差し掛かった時、

「ガサガサ、、、ガサガサ、、、」

っと物音がしたかと思ったら

草陰から何かが首元に噛み付いてきた!!

これが噂の【猫また】なのか!!??

っと慌てふためき、腰も抜けそうになって足ももつれ

挙句にお坊さんは小川に転がり落ちてしまった。

そして、恐怖のあまり

「助けてクレーーーー!助けてくれーーーー!!猫又ダァー〜ー!!!」

と大声を出したら

近所からたいまつを灯した人々が出てきた。

その明かりには、浅い小川に落ちた見しれたお坊さんと

扇や小箱とかの、プレゼント交換会でGETしたお土産がぷかぷかと浮いていた。

そしてよく見ると、その坊さんのペットのポチが尻尾を振って水浸しの坊さんの首元を舐め回していたそうだ。

ポチ、ご主人が帰ってきて、めっちゃ嬉しかったんだろうね(^ ^)


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