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yumihinoue
2020年6月9日 11:01
2017.6.8 France, Annecy芝生の上にじっと座って、デスペラードというテキーラ風味のビールを飲みながら甘ったるいピスタチオのジェラートを食べ、友人と水色の湖をぼうっと眺めた。手前の道には自転車がさっと通り過ぎた。その次に散歩と途中の高齢男性がゆっくり視界にあらわれた。かとおもえば観光で浮かれている欧米人数名がにぎやかに歩いて、いなくなった後には犬を連れた散歩途中の夫婦がさわや
2020年5月12日 01:39
2019.10.25 France, Parisすべての運命は既に決められていて、そこに書かれた内容をひとはなぞるだけ。アラブの世界に「Maktub(マクトゥーブ)=書かれている」という言葉があるように、つまりは覚悟を決める前から物語は始まっていた。2015年に初めて訪れたパリ、右も左もわからない複雑な街でたまたま予約したアパートは、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラへと向かう経路、レヴ
2019年7月16日 21:37
フランス・サンジャンピエドポーからスペイン・サンティアゴデコンポステラの約800kmを歩いたのが2017年8-9月のこと。当時のリアルタイムでは生存報告を兼ねて毎日instagramを更新していた。でも改めてその時に撮影した写真、感じたことなどの記録をせっかくだから残しておきたいとブログに整理していてはや数年が経過...。書くのに時間がかかるのよねと言い訳もしつつ、それではきちんと思い出を消化
2019年1月26日 12:56
パリのマルゼルブ通りは8区と17区をななめに渡っている大きな通りで、高級住宅街や、わりとおしゃれなお店の多いパリの中でも比較的治安の良い(とされる)エリアである。マルゼルブ駅を出れば目の前にソルボンヌ大学があり、すぐそばにはEcole Normale de Musique de Paris、音楽院があるので建物の前を通りがかるとピアノや楽器の音が、かすかに心地よく聞こえてくる。近くにはモン
2019年1月16日 23:08
20代後半、ある程度充実した生活は送ったけれどフランスに語学留学をしようと思い立ったのが27歳。社会人としてある程度やりたい仕事ができて、東京のど真ん中に住んで、好きなものを食べたり映画や演劇を見たりとわりと豊かに暮らしていた頃だった。それでも。日常生活で、満たされない、何かが足りないと感じる瞬間が度々あった。当時のわたしはカナダのケベック出身映画監督グザヴィエ・ドランの映画に陶酔し(