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ジンバブエの精霊に出会う旅 vol.6

日が沈む頃

台所の小屋で、みんなで夕飯をいただきました。

小屋のなかで焚き火をして、調理してくれている


サザとおかずの食べ方は、手づかみ。

しかも、現地の井戸水で手を洗って食べたのですが

お腹を壊さなかった!


海外の水はテキメンにお腹を壊すと聞いていたので、

ビビっていたけど、大丈夫でした。


夜になっても、まだ儀式に参加予定の人がきていないからと、

待ち時間がありました。


待っている間、浴衣に着替えたり、現地の人と交流したりと時が流れ、

儀式がはじまったのは、夜中0時近くになっていました。

この三角の小屋が「聖なる庵」儀式をするための場所


手拍子を打ち、舌で「ホォロロロロ」と音を鳴らしながら、

聖なる庵に入り、

グレイトスピリット・ムサニャンゲをお迎えする。


そして、先生とジンバブエの演奏者がムビラ演奏をはじめました。


手拍子したり、お酒を飲んだり、人が踊ったりして、時間がすぎていくと

ほどなくしてムサニャンゲが話はじめます。


さっきの雷と大雨を見たか。これが儀式の力だ。儀式をしようと人が集まり、心を寄せただけでこういう奇跡が起こる

ずっと雨が降らなくて困っていた地域なのに、ちょうど儀式の直前に雷を伴う大雨が降ったのです。

もともと、ジンバブエでは雨乞いのために儀式を行う風習もあります。


ムシャニャンゲが話し始めると、演奏や踊りをやめ、集まっている皆が偉大な精霊の話を聞こうと静まりかえりました。


ジンバブエでは、日常的に儀式が行われていますが、

グレイトスピリットと呼ばれるムシャニャンゲやビリナガニレが居る儀式は、現地の人々にとってもとても貴重で重要なのだそうです。


ムサニャンゲは、現地のショナ語で話していて、

儀式の取りまとめを行っているジンバブエ人がショナ語を英語に、

そしてムビラの先生が英語を日本語に略してくれています。

先祖の霊というと、父や母、祖父や祖母、誰のことなのか?と思われるかもしれない。けれども、そういう個人ではなくなっている。

あなたは、あなたの力で、ここ(ジンバブエの聖地)に来たのではない。
精霊(先祖の霊)に導かれたのだ。
個人の力でできることは何もない。
すべては精霊の導きなのだ。日常のなかで精霊に祈りなさい。


私は今まで、大学を選び、会社を選び、自営業を選び、自分で考えて行動してきたと思っていました。

そして、最近では、人生に行き詰まり、自分でどうにかしなくてはと思いながらも何もできずにもがき苦しんでいました。


人生すべてが導かれている

そんな風に考えたことも、感じたこともありませんでした。


ムシャニャンゲの言葉を聞き、導かれて「いまここ」に居るいんだ!という感覚を覚えた瞬間に、

私ははじめて、人生に対する安心を感じることができました。

うまくいかないと思うことさえ
すべてに意味があるのだと思えたのです。


その後は、ムサニャンゲがジンバブエの神話のことなどを話したり、

もう一人のグレイトスピリット・ビリナガニレが聖書のことを話したりして時間は過ぎていきました。


ところどころ、内容が聞き取れなかったのですが、

儀式のなかでどうやって人々が精霊から言葉をもらうのか、
その雰囲気を味わいました。


最後に、ムサニャンゲが言います。

私たちの儀式による祈りは、ここに集まっている人々のためだけではない。
世界の平和を祈っているのだ。


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